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口の中は血の味。
額が切れて視界が赤い。
腕も足も痛い。
こんなに殴り合いをしたのは初めてかもしれない。
床に散らばる赤色の羽根とクッションの白色の羽根。
半分になったカードや駒。
啓吾も息を切らし血まみれだ。
本当に最後の人絞りの拳をぶつけたが弱弱しくそのまま啓吾の胸に当たるだけ。
そして抱きしめられた。
A＞や・・めろ
上を見上げると啓吾を目が合った。
その金色の目からは涙が落ちている。
A＞啓吾
自分の口からこんな言葉が出るなんて思っていなかったから少しびっくりした。
ホーク＞やっと名前呼んでくれた
A＞私は敵だ
ホーク＞まだそんな事言うの
A＞私は！
ホーク＞俺の大切な人だ
A＞ッ・・・裏切ったのに
ホーク＞裏切ったのは俺も
A＞もう優しい黒駒Aはいない
ホーク＞優しいよ 俺の事を殺 さなかったしカードにしていない
確かに言う通りだ。
相手に触れてしまえばこっちの勝ちなのにその個性を使わなかった。
A＞だけど
その言葉の続きは出なかった。
啓吾に口を塞がれた。
しかも口で。
あの時の恐怖が蘇る。
息が上手く出来ない。
ホーク＞A！？
過呼吸になって段々と意識が遠のく。
そのまま意識がブラックアウトした。
目の前で意識が無くなったA。
すぐに呼吸の確認をする。
荒いが少し経つと落ち着く。
だがこの状況をどうすればいいのか。
綺麗だったスイートの部屋は無残な姿に変わっていて床には俺の羽根やらと。
証拠が残らない程度に片付け羽根を元の翼に戻すが半分しか戻らなかった。
そのままAを抱え夜空に羽ばたいた。
俺も意識朦朧としている。
自宅のベランダから中に入りそのまま倒れた。
体の痛みで目が覚めた。
隣に転がっているのは啓吾。
ここはどこなのだろう。
最後の記憶は啓吾と殴り合いをしてそこから少し曖昧になっている。
床に付着している血。
それはお互いにだ。
救急箱はあるのか。
重たい体を起こし部屋を見渡す。
棚をあちこち開け見つけた。
先に啓吾の傷を手当するがあの頃とは違い体の差に驚く。
額に出来た傷を消毒しガーゼを貼る。
そして細かい傷には絆創膏。
昔もよくこうしていたな。
自分の傷よりも先に啓吾の傷に絆創膏を貼って。
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アルマジロ(プロフ) - ちゆんさん» コメントありがとうございます！感想までいただけて嬉しいです！他の作品もホークスオチ何個かあるので良かったら見て下さい！ (2020年7月3日 12時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
ちゆん(プロフ) - 一気読みしてしまいました！すごく感動してしまいました！姉弟が幸せになれてよかったぁ(*´-`)！！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年7月3日 1時) (レス) id: c2f590aa7d (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - わあ！ありがとうございます！早速新作拝見してきました！楽しみにしてます！！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！ 他にコメントがないのでそらさんの新作希望を採用させて貰います！ありがとうございます！！また新作が出たら見て下さると嬉しいです！ (2020年7月1日 15時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 連載お疲れ様です！！私はホークスとの色んなお話が読みたいので、新作出していただけると嬉しいです(*^^*) (2020年6月30日 20時) (レス) id: 8efb03cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2020年6月28日 13時
