【アーサー】Master-servant relationship of the cake with a fork.(pink&ケーキバース) ページ5
(ケーキバースネタ。(わからない人は調べてね。)いろいろとえっちいかも。眉毛が変態ちっく。)
「ご主人…さまっ!んっ…」
「っあ…やっぱ甘い…」
口づけを交わしている二人の男女。そこに愛なんて存在していなかった。
**
アーサー・カークランドは昔から普通の料理の味がわからなかった。
どんなに豪華な料理でもいい香りの紅茶でも、全く味がわからない。
熱い、冷たいの概念はあれど酸っぱい、甘いなどの概念はなく、彼の世界は味がないままだった。
昔、味がわからないことを母に言うと母はすぐに医者を呼び、アーサーを診てもらうことにした。
しかし、自宅では原因がわからない為ロンドンの大病院に検査入院をすることにしたが原因は見つからず、医者から出された結論は
「『フォーク』になったのかもしれない。」と言う冷たい結論だった。
その日から彼にとって苦難の日々が始まった。
アーサーはその日から外出を制限された。万が一ケーキに出くわして殺人行為なんてものを行ってしまってはカークランド家の名誉に傷がつく。
そして、別荘で暮らすことになった。ケーキに出会う可能性が少ない別荘地が安全だから。と言う理由は表向きの理由に過ぎず、本当は失敗作の息子を見たくないと言う、両親の我儘だった。
__親に愛されず、敬っていた兄に軽蔑され、腐れ縁であるフランシスにも弟分であったアルフレッドにも会えぬまま、孤独に味もわからず死んでいくのか。
そう覚悟しながら、唯一外に出られる庭で物思いにふけっていた。
しかし、アーサーが22歳の時運命を変える出来事が起きる。
当時は自分がケーキか、なんてものは普通の診察じゃわからない。自覚せぬまま死ぬケーキもいるのだ。
アーサーより2つ下の若いメイドが、この別荘地にやって来たのだ。
フォークであろうと息子。カークランド夫人はアーサーのことを心配し、ロンドンの屋敷から一人メイドを派遣してきたのである。
今までの人生で同世代の異性と話すことが殆どなかったアーサーは不器用ながらも彼女との出会いを喜んだ。
しかし、どうしても抑えられないものはある。
彼女から発せられる甘い匂い。こびりついて頭がおかしくなる程の甘い匂い。
明りのなかった世界に、少女一人が眩しい眩しいランプをもって行き来する。
そんな感覚に陥った。
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ミファ(プロフ) - エリジャさん» ありがとうございます! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 9307a90a97 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - ミファさん、こんにちは。イベント参加ありがとうございます!!読ませていただきましたが…ぶ、文才が凄すぎる………すごく上手いですね!!これからも頑張ってください!応援しています!! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
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