隣の孤爪くん。

010 よろしい。 ページ11

赤葦「でも友達いないって」
『嘘ついたわけじゃなくて、』
赤葦「それは疑ってない」


　あっさりと流されてしまったが、そういうところを理解してくれるあたり、さすがというかんじだ。

『まだゲームのことで話し始めたばっかで、グレーゾーンだから。』

赤葦(それはもう友達なのでは？)

『それはもう友達だろ って顔してるね』

　赤葦「趣味の話できるのはもう友達でしょ。それにさ、
　そんな小学一年生じゃないんだから『友達になろう』なんて言わなくていいと思うけど。」

『うぐっ……』

　本当のことを言われてぐうの音も出ない。

『烏滸がましくない？』

赤葦「相手がどう思ってるかくらいわかるんだから、考えすぎないで友達って言えばいいのに。」


どう思ってるかくらいわかる、、、ねぇ。


『と、友達です。』
　赤葦「よろしい。どんな人なの？」

　私にできた久しぶりの友達なので、興味津々だ。

『ゲームが好きで、面白くて、バレーやってて』
赤葦「ストップ。バレー？」

　皿を洗う手をついに止めて、こちらを見てくる。

『うん。音駒高校男子バレー部。』

赤葦「男子と仲良くなるとは思わなかった。」

　しょうがない。そこまで仲良くなる勇気はどこかに捨ててきたんだから。

赤葦「合宿であったりしてるかもな。名前は？」

『孤爪研磨』

　赤葦「孤爪！？たしかにゲーム好きだけど」

『知り合いなんだ』

赤葦「まぁ。バレーIQが高くて印象に残ってる。」
　

へぇ〜そうなんだ。今度見てみよ。




　ーーーーーーーーーー



研磨が出てきてない？ん？？頑張ります

011 微妙な雰囲気→←009 豆鉄砲

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す