背伸びする才能とセンスを２ 【名前変換オリジナル】

才能６６% ページ29

・｢た、だいま、です…｣

｢ギリギリだな｣

・｢ギリギリになって気づきました。危なかったです｣

はい、30秒前でした。真面目に危なかったわぁ…。

｢次の戦の会議がもうすぐある。お前も来るか？｣

なんかさ、今思ったんだけど、私、最初はカーディナルの間諜だと思われてたのに、随分信用されてません？？

おっかしいなぁ…

というのはさておいて、会議とか面白そうだから参加しよう。

・｢ありがとうございます、参加させていただきますね！｣


会議の内容は予想通りカーディナル戦で兵をどうやって動かすか。

おいこら、私が真面目に間諜ならどうするつもりだ…

そして私とトレニアはまた前線に配置されるらしい。

うーん、死なないように気をつけなければ。
トレニアにも死んで欲しくないし。
頑張らないとな。


そして会議には、ナインの話も出てきた。

「あの敵将が急に後方へ戻ったのと同時にカーディナルが引いたが、敵将の意図は分かるか？」

そう聞かれたけど私にはナインの意図が読めない。
私に聞かないでくれ。

まず、なんで裏切ったのかということすら分かってないのだ。
後方へ戻った理由なんて分かるはずもない。

『馬鹿ね』

・『ミシェール酷い』

『ナインはAと敵対したくなかったから引いたのよ。だってあいつ、Aのこと結構気に入ってるもの』

・『えぇー？そんな理由で？』

『人間は単純なのよ』

そういうものなのかなぁ。

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