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「冨岡さん、これは思いもしなかった好機ですね！」
「…ああ、まずは夕飯を一緒に…」
「はい！私誘ってきます！」
私は風柱様に聞かれないよう小声で冨岡さんと会話を交わすと、風柱様に「ちょうどこれから冨岡さんと夕ご飯を頂くところだったんです。風柱様もご一緒にどうでしょうか？」と尋ねる。
「…あァ」
発された一言に、思わず「やった」と声が漏れた。冨岡さんに視線を投げると、彼も満足げな表情でこちらを見ていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
女の人が夕飯を運んできて、私は「あれ」と声を上げる。
「鮭大根…たしか冨岡さんお好きじゃありませんでしたっけ？」
「ああ」
目を輝かせて即答した冨岡さんに私は少し笑みを漏らしながら、「よかったら私の分も召し上がりますか？」と聞くと、なおも輝く瞳で「いいのか？」と聞いてきた。
「はい」
「…ならもらう」
嬉しそうに私のお皿から鮭大根を持っていく冨岡さんをなんだか温かい気持ちで眺めていると、「それじゃ水澪が腹減るだろォ」と風柱様が私に言った。
「いえ、大丈夫ですよ。私はもともと少食ですし」
「そうかィ」
「風柱様もお好きな物あったら召し上がりますか？」
私は冨岡さんに一瞬目配せをして風柱様に質問する。
(風柱様の好きな物を知るチャンス…！)
私達は期待を込めて風柱様の言葉を待つ。
「いや、ねえからいいわァ」
「そうですか…」
残念な気持ちでもう一度冨岡さんを見ると、彼は私よりもしゅんとした様子で、私はおかしくなってぷっと吹き出してしまった。
「何笑ってんだァ」
「ふふ、すみません」
風柱様の怪訝な表情に、私はなんとか笑いをかみ殺した。
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ゆうきりさ(プロフ) - ツナミカワさん» ご指摘ありがとうございます！キャラの名前を間違えるとは…本当にすみませんこの駄作者…！直しますね！ (2020年9月27日 7時) (
レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 序章から申し訳ないですが富岡の漢字違いますよ正確には『冨岡』です (2020年9月26日 23時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうきりさ | 作成日時：2020年8月22日 17時
