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「そっか、抗争か。だから圭介も怖い顔してたんだ」



2月21日。

久しぶりに学校に行き、帰りにAを誘った。いつもはここに、ココもいたが今はいない。一切知らされていなかったらしいAは特に驚きもせずに冷静だった。



「イヌピーと九井くんなら大丈夫だよ。幼馴染なんだ
から」


そうだろうか。
ココは未だに金に囚われている部分も多い。自分の気持ちに気づいたとは言え、きっと金のことになると頭はそれだけでいっぱいになる。


それでも俺は



「Aなら、ココを止めれる気がする」



一度は会っていると言うもののもう一度合わせるのもアリかもしれねぇ。抗争に連れて行くのは危ねぇから、ココに直接会わせるか?いや、天竺メンバーと一緒にいれば、どのみち彼女に危険が及ぶか。


いつものAなら笑顔で「そうかもね!」なんて言うのに、今日は「……私は何もできない」と表情を曇らせた。



「…………黒川イザナ、か」

「知ってるのか?」

「うん、真一郎と2〜3回だけ一緒に」



多分向こうは私のこと忘れてるだろうけど、と眉を下げて笑った。「九井くんに会いたいな」と呟きながら、足元の石を蹴るA。



「幼馴染なんだからきっと分かり合えるよ。私は結局九井くんにとってこれといった特別な存在になれなかった……」



あはは…!と控えめに笑ったA。バイクの走行音に「なんだかうるさいね!」と口を膨らませる彼女が俺の背後に目を向ける。


同じように振り返れば知っている特攻服を着た男がバイクを走らせていた。完全に俺たちに向かって走っている。



「こっちは危ねぇから向こういくぞ」



バイクから降りた天竺の特攻服を着た男。見覚えがある。黒龍の時に東卍にいた男だ。確か"キサキ"?とか言ったか。ソイツは俺たちの前にやってきた。「九井に会いてぇか?」と聞いてくる。Aが反応した瞬間、手が伸びた。女なんて簡単に男の力には負ける。


肩を思いっきり押されたAが後ろへと倒れて行く。



「…………は?」



短い金髪の髪が靡いて、Aが後ろにあった階段から鈍い音を立てて落ちていった。



.
午後ぐらいに続編出します

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ちえ - 私の最推しのイヌココが出た時はギャーギャー叫ばすにはいられませんでした (2021年11月2日 18時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 更新ありがとうございます!!!あああもう好きっっ (2021年10月12日 23時) (レス) @page37 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - 更新ありがとうございますぅぅやばいです!ようやくデレ九井くん登場でドキドキが止まらないのともう場地さぁぁぁんって気持ちで溢れて続きが気になりすぎます!!!、 (2021年10月12日 22時) (レス) @page37 id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 場地さんんん切ねぇ😭更新お疲れ様です! (2021年10月9日 22時) (レス) @page27 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - うわぁめちゃくちゃ続き気になるっ更新お疲れ様です! (2021年10月9日 17時) (レス) @page25 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作成日時:2021年10月3日 14時

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