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悟くんのそばにいたい。
それが悟くんにとってただの使用人でも良い。



「悟くんはどこの高校行くの?」

「教えねぇ」

「教えてよ」



学校終わり、買い食いする悟くんに聞いても一度も教えてくれなかった。お母さんに聞いても、口止めされているのか教えてはくれず、ただ「悟様と同じ高校を選びなさい」と言った。教えてくれないのに、同じ高校に行きなさいって矛盾しているなと当時思っていたっけ。


中学校では、それなりに友達が出来た。
だけど、仲が良かった子にある日突然裏切られた。彼女は悟くんが好きだったみたい。



『Aのそばにいれば、五条くんの視界に入れるじゃん』



悟くんは怒っていた。

その頃の悟くんは中学の人たちに「何故か絶対に触れられない人」と言われていた。彼に群がる女の子の中で、悟くんに触れた人は一人もいないらしい。

喧嘩をふっかけた他校の人は何故か悟くんに触れられず、だいたいが返り討ち。



「私、悟くんの使用人、辞めた方がいいのかな」

「は?ふざけんな。てめぇは一生俺の使用人でいろ」

「…………」

「不服そうなツラすんな。俺の言う通り、一生使用人してりゃ人生損しねぇからな」



"悟くんの言う通りにしていれば"隣に居れる。
悟くんに手を伸ばして、悟くんの制服を掴んだ。



『皆、五条悟に触れようとすれば弾かれるのに、水瀬Aだけは五条悟に触れられる』



そんな噂が立っていることを私は知らなかった。

悟くんの制服を掴んだまま、帰り道を歩いて帰る。「後で部屋来いよ」と言って、五条の人間が使う屋敷と、使用人が使う別の屋敷に私たちは分かれていった。


部屋に着いた私は、その場で膝に顔を埋めた。



「………一生……悟くんの………、使用人」



そう心に何度も念じ続けた。

そうしていると、いつのまにか心にあった悟くんへの好きという感情をストンとどこかに落としてしまった。



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 高専   
作品ジャンル:アニメ
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沙羅(プロフ) - お疲れ様でした!完結おめでとうございます(^ω^)長い間読ませていただきました。番外編楽しみにしてます!甘々な展開、期待しております! (2021年4月19日 22時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
踊る宝石(プロフ) - はじめまして!本当にこの作品大好きです。番外編がこれから少しあるんですかね?更新楽しみにしてます! (2021年4月19日 1時) (レス) id: 7183f6d526 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 美桜さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月14日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
飼口(かいぐち)(プロフ) - 一人称が僕になってる…!てことは夏油はこのときにはもう…? (2021年4月13日 21時) (レス) id: 57441fdd79 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 美波さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟でお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしてます。 (2021年4月6日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2021年4月4日 19時

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