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「………で、何しに来やがったァ」



困ったこと以外に交番を利用するな。そう言われてどのぐらい経ったんだろう。目の前の彼は、私を見下ろしてそう言葉を落とす。


後ろの方からやってきた匡近くんが「そんな睨むなって」と言いながら彼の肩を叩いた。鞄に手を突っ込んで、とある封筒を差し出した。「は?」となっている彼に「落とし物拾ったんです」と伝える。



「………そっちか、」

「お前ラブレターかと思ったのか?」

「違ぇわ!」



向こうで拾ったの。と私が来た道を指さす。

匡近くんはそんな私を見てため息を落とすと「ほんと落とし物拾う体質だよな〜」と言った。ついこの間拾ったばっかりだし、私でも流石にそう思っている。


封筒を受け取った実弥さんに、鞄の中からビニール袋に包まれたあるものを渡す。彼はその中身を見て、「オイ」と言う。



「ここくるつもりだったんだろォ」

「ち、違います!匡近くんに会いに来たついでに、です」

「……………」

「嘘です。こっちの方に用があったので差し入れも兼ねて……」



言い訳をしてみるが、無言の圧力に耐えかねて正直に話した。おはぎと書かれた和菓子屋の箱を片手に「ま、今回は許してやらァ」と鼻歌混じりに中に入れと促した。


ふふっと笑顔を浮かべてその後ろをついていく。椅子に座って、同じように用紙にいろいろと記入した。



「あ、そうだ今日玄弥がですね……」



一通り記入を終え、今日1面白かった玄弥の話を持ちかけようと顔を上げた。すんなりと合わさった視線にあれ?と不思議に感じた。だって、こんなにもすんなりと目が合うのは、ずっと私のことを見ていてくれたから。……そうでしょ?



「で、玄弥がどうしたァ」

「…………講義中に居眠りしてて「兄ちゃん!!」って叫んで目を覚ましたんです」

「はは、馬鹿かアイツはァ」



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 不死川玄弥   
作品ジャンル:アニメ
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青子(プロフ) - もう、切なくて胸が痛いです…更新楽しみにしています!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 9時) (レス) id: 32fb39756e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - めーこさん» コメントありがとうございます!そうだったんですね、、出してからちょっとしたころに勝手に消えちゃって再上げしたんです、、また出会ってくれてありがとうございます、、まだ続く予定なので最後までご愛読お願いします! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 菜一郎さん» コメントありがとうございます!映画館のくだり〜!ありがとうございます!!キュンとくるようなエピソードこれからも入れるよう試行錯誤練ってみます!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - *カフェオレさん» コメントありがとうございます!単純なのでそう言ってもらえてうれしいです、私も好きです!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ(プロフ) - 初めまして!初コメです!以前読んでて突然消えてからずーーーーっと気になっててまた出会えたことに感謝感激雨あられです!更新頑張ってください!陰ながら応援してます!! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 2c11b94916 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2021年1月14日 18時

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