検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:114,194 hit

12 ページ13

*



「匡近くん、本当のお兄ちゃんみたいにすっごい優しくて、いい旦那さんになると思います!!」

「えぇ、知ってるわ」



すぐに匡近くんのお嫁さんと意気投合し、匡近くんのいいところを精一杯伝える。そうすれば、綺麗に笑ったお嫁さんに頭を撫でられて、「匡近が言ってた通り可愛いわね」と言われる。嬉しくてへにゃりと顔を綻ばせた。



「ところで、お二人は付き合ってるの?」



不思議そうに首を傾げ、そう聞いてくる。

未だに、実弥さんの腕に掴まって支えてもらっている私は、チラリと彼を見た。実弥さんは「怪我してるから支えているだけだァ」という。


それが事実だし、ましてや恋人同士でもない。うん、本当のことを言ったまで。ちょっと悲しいのはどうして?



「ごめんなさい、手当てしてもらった上に支えてもらって……」

「別に構わねェよ」



テーブルまで連れて行ってくれた実弥さんにお礼を言えば、すぐに背を向けられた。もう言ってしまうの?私、まだ貴方とお話がしたい。

兎に角まだここにいて欲しくて「実弥さん!」と呼び止めた。



「よ、良かったら向こうで、は、話しませんか?こういう場所苦手、なんですよね?」

「……まあ。けど、動くと足痛むだろ」

「……そうだった」



せっかく頑張って呼び止めて、話を振ったのに。

自分のタイミングの悪さ、ピンヒールを履いてきたことを後悔した。何か会話を、と探していると彼は空いている私の椅子の隣に腰掛けた。



「………で、話ってなんだよ」

「………じゃあ共通の話題で。玄弥の話でもします?」

「玄弥の話ならいくらでも出来らァ」



自慢げになる実弥さんを見て、口を綻ばせた。



.

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (135 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
289人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 不死川玄弥   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

青子(プロフ) - もう、切なくて胸が痛いです…更新楽しみにしています!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 9時) (レス) id: 32fb39756e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - めーこさん» コメントありがとうございます!そうだったんですね、、出してからちょっとしたころに勝手に消えちゃって再上げしたんです、、また出会ってくれてありがとうございます、、まだ続く予定なので最後までご愛読お願いします! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 菜一郎さん» コメントありがとうございます!映画館のくだり〜!ありがとうございます!!キュンとくるようなエピソードこれからも入れるよう試行錯誤練ってみます!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - *カフェオレさん» コメントありがとうございます!単純なのでそう言ってもらえてうれしいです、私も好きです!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ(プロフ) - 初めまして!初コメです!以前読んでて突然消えてからずーーーーっと気になっててまた出会えたことに感謝感激雨あられです!更新頑張ってください!陰ながら応援してます!! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 2c11b94916 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2021年1月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。