【ら運営】転生したら言葉通じなかったわ【gnki】

あの子の声 ページ34

(md視点)









(レウさん、そのお茶飲んじゃダメだよ、毒が入ってる)



Aの声。
もう4日も聞いてなかった声。

飛び起きて、でも姿はそこにはなくて。
幻聴だった？いやでも、確かに聞こえた。

魔法でpcを起動させて、その間に着替える。


映し出されたモニターの監視カメラには、大広間で魔法を使って知らない女と戦うきょーさんとAの姿。



“ky「レウクラ！らっだぁかぐちつぼ呼んでこい！」”

“rd「わ、わかった！」”



レウさんが扉から出ていこうとしてる。
一方で、外側からドアに手をかけたやつがもう1人。

知らない、男。

鉢合わせるんじゃ……




ｶﾞﾁｬｯ

rd「みどり〜、なんかさっきAの声し」

md「ﾗﾀﾞｵｸﾝ！！大広間行って！ レウが死ぬ！」

rd「は？」

md「侵入者！！」



一気に目が覚めたのか、青い羽織を翻して走り出すらだおくん。

俺に、あとできることは……残りの奴らに現状を伝えること。
立ち上がって、廊下を走り出した。

















(you視点)




青い化け物を召喚する魔法で、きょーさんと一緒にジェネシアを挟み撃ちにする。

けどこの人短距離を瞬間移動できるみたいで、全然攻撃が当たらない！！



ru「шmdйсbeaуУа！？」

「っ、！」



レウさんがドア付近で誰かに出会ってる。
一瞬見れば、それはダリアンテだった。


咄嗟に手を伸ばした。

植物魔法は、遠くに行くと弾け飛ぶけど、




ﾊﾟｧﾝｯ


dr「！？」



目眩しにはなる、でしょ？
一瞬怯んだすきにレウさんが逃げた。

これでよし。


……だけど魔法を切り替えたせいで、青い化け物は消えてしまった。



ky「……！」



あと使えるのはきょーさんの身体能力の魔法と、たらこさんの魔法と、コンタミさんの魔法だけだ。

戦うならきょーさんの魔法…だけど格闘できない系へなちょこでも大丈夫かな()



ｻﾞｼｭｯ



低い唸り声が聞こえて、振り返ればそこにはきょーさんが倒れていた。
ダリアンテのナイフの魔法が当たったんだ、致命傷じゃないけど不味い、分が悪い…！

身体能力の魔法を使う。
これで、あと使えるのはたらこさんとコンタミさんの魔法だけ。



「(絶対に、死なせない…！)」
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ


ﾊﾟﾘｨﾝｯ



きょーさんを抱き上げて、窓を突き破った。

着地で足をひねったかもしれない、痛い。でも逃げなきゃ。

外にいたらナイフが飛んでくるので、とりあえず館の玄関へ走った。

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