勘違いの始まり ページ3
(rd視点)
あの子が、飛び降りようとした
朝起こしに来ないから、今日は寝坊したのかなとか思って。
可愛いところもあるなと思いつつ顔には出さないまま、廊下を行く。
今日は起こされる側になってもらおう、そうだ、ちょっとびっくりさせようかな。
そんなことを考えていたら、Aの部屋の前についた。
ｶﾞﾁｬｯ
ん？
あの子、鍵かけてる？
防御魔法は就寝時に自動でかかるよう緑くんがプログラムしてるから、いらないはずなんだけどな。手動でやった？
ｺﾝｺﾝｯ
rd｢A〜？｣
……返事が、無い？
おかしい、ほんとに寝てる？ 何かあったんじゃないのか。
焦る気持ちを無理やり落ち着かせるように、つとめて優しい声で、ちょっと大きめに呼びかける。
rd｢A？｣
返事は、無い。
物音ひとつしないから、まさか、と思ってドアを開けようと力を入れて叩いた。
rd｢まだ寝てるなら、朝ごはんぐちつぼ達に食べられちゃうよ｣
焦る気持ちが抑えられない。
強く、ドアを叩いた。
rd｢大丈夫！？｣
Aの身に何かあったら。
それが恐ろしくて、ドアを突き破るほど強く叩いて。
このままじゃダメだと思って、魔力を込めて手のひらをドアに叩きつけた。
rd｢起きてるなら開けて！！｣
ﾊﾞｷｯ
青い腕が、ドアノブを破壊する。
その瞬間目に映ったのは。
今にも窓から飛び降りようとするAの姿だった。
俺は何をしているんだ。
もう二度と、傷付けないって決めていたのに、今まで無視してきた結果がこれだ。
死なせたく、ない。
rd｢A！！｣
手を伸ばして、全身全霊の魔力を放った。
俺の足より早く飛び出した青鬼はAを後ろから掴んで、部屋に引きずり戻す。
rd｢ぁ、｣
｢……ｯ！｣
ほっとしたのも束の間。
目の前に映ったのは、俺の姿を見てまるで絶望した表情のAだった。
その瞬間理解した。
この子は、やっぱり平気なんかじゃなかった。
なんでもないように振舞ってたけど、やっぱり俺らの事がトラウマになってたんだ。
その事実を認めたくなくて、でもその目は本気で脅えていた。
俺は、どうしたらいいんだろう。
｢……ｯ！(なにこの青い化け物こっわ！！！？！？ )｣
↑恐怖感じてたのは青鬼に対してであって、なんなららっだぁのこと全然見てなかったAさんがこちらです。
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りりべら(プロフ) - 金蛇さん» コメント気が付けなくてごめんなさい！そのシーンのイメージはアナ雪です！！良く分かりましたね！ (2023年2月7日 9時) (
レス) id: 7e26133d7f (このIDを非表示/違反報告)
金蛇 - 氷の城のシーンでアナ雪を思い出した…すき… (2022年10月27日 15時) (レス) @page42 id: 0468f043bb (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - えるがみさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2022年9月20日 6時) (レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
えるがみ(プロフ) - めっちゃ面白いです！大好きです！あああ続きが楽しみです投稿頑張ってください！ (2022年9月20日 3時) (レス) @page50 id: 024bcefcb8 (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - ゆず酒ソーダさん» めっちゃ面白がって読んでくれて嬉しすぎて呼吸ができませn((( いっぱい書きます頑張ります！！ (2022年9月13日 19時) (レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりべら | 作成日時：2022年8月16日 22時
