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嶺亜くんの言葉を心の中で反芻して自分の目が潤んでいくのを感じる。
落ち着け、心臓‥。
胸が張り裂けそうになる感覚にじっと堪えた。
「Aなんか今日かわいいね」
嶺亜くんは今まで見たことないほど優しい瞳でふいにわたしの頭を撫でた。
な、何今の‥。
も‥もう限界‥。
心臓、爆発する‥。
耐えきれなくなって一旦逃げ出したくなって立ちあがろうとした瞬間、
「俺らの前で堂々と女の子口説くなよ‥」
隣でココアを飲んでいた、それはそれは美しい金髪と日本人じゃないように思えるほど白い肌の男の子がぽつり、と呟いた。
「しーっ、こんぴ、見るな」
その子は別の男の子に腕を引っ張られてキッチンの隅に連れて行かれてた。
そのうちみんながお茶やマフィン片手にキッチンに集まって、ダイニングに居るのはわたしと嶺亜くんだけになった。
あれ？なんか気を遣われてる？
ヒソヒソ言いながらみんなでニヤニヤとこちらの様子を伺ってるのがわかる。
い、いたたまれない‥。
恥ずかしくなって小さくなっていると
「‥あいつらウザいから部屋戻ろ」
そう言った嶺亜くんに連れられてもう一度嶺亜くんの部屋にお邪魔した。
部屋に戻った嶺亜くんはまたベッドに座って
「絵、見せて？」
それはそれは美しい微笑みをしながら、ベッドの上の自分の隣のスペースをポンポン、と叩いた。
ひえっ‥。
と、隣に座れって事？
無理無理‥。心臓破裂しちゃう。
そうは思っても嶺亜くんの微笑みに逆らえる筈もなくて。
恐る恐るなるべく嶺亜くんに近づかないようにしながら隣に座った。
嶺亜くんはそんな事は何も気に留めてない様にスケッチブックをよこせ、とでも言うようにひらひらと手を差し出してくる。
わたしはちょっと手がプルプルしてたかもしれない。
お互いのスケッチブックを交換した。
そっとスケッチブックを開いて見た、嶺亜くんが描いたわたしの絵。
大学で見かける嶺亜くんの絵は顔が半分溶けてたり壊れたロボットや骸骨の絵なんかがあって、正直グロテスクな物もあった。
そんなイメージでスケッチブックを開いたから驚いて固まる。
‥天使の絵の、少女だ‥。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
