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ようやく探し当てた自販機で買った水を飲みながら隣に座った嶺亜くんの様子を伺った。


よかった、もう平気そう‥。

それに表情がいつもよりなんだか柔らかいような気がして‥今なら言えるような気がして、

思い切ってずっと思っていたことを口に出しててみた。



「ね、嶺亜くん‥。ちゃんと彼女作ったら?

嶺亜くんのこと理解してくれて、ずっとそばに居てくれる人。そしたら‥」


嶺亜くんも女の子も傷付かなくて済む、と言いかけて、その言葉を口の中でもごもごと噛み潰した。

でもその提案はあっさりと却下された。


「‥俺に関わるとロクなこと無いって言ったじゃん」

「そんなわけない!

なんでそんなに自分を責めるの?

彼女の病気のことだって‥嶺亜くんのせいじゃないでしょ‥」

「誰のことも責められないなら自分を責めるしかないんだよ」


そう言った嶺亜くんの横顔は静かで。でも頑なで。

どんな言葉を掛けても届かないような気がして。

わたしは自分の無力さをもう一度呪った。


何も出来ない自分が虚しい‥。


俯くわたしに、嶺亜くんはちょっとため息をついた後、揶揄うように声を掛けてきた。


「今の話の流れだと、次は『わたしが支えてあげる』とか『わたしと付き合ったらいいじゃない』とか言うんじゃないの?」

「えっ、そう言う意味じゃない‥」


顔を上げたわたしを見つめる瞳が優しくて。

くるくると変わる嶺亜くんの表情にわたしの心は簡単に揺らいでしまう。

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りぷる(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます♡楽しみにしていただいてるとのお言葉、とても嬉しく舞い上がっています(照)拙いお話ですがまた読んでいただけると嬉しいです! (6月28日 2時) (レス) id: fcab587f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - いつもお話楽しく拝見させていただいてます。毎回の更新が日々の楽しみです!これからも主様の素敵なお話読むことが出来ることを楽しみにしています(*^^*) (6月28日 0時) (レス) @page4 id: 90b9db811a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りぷる | 作成日時:2023年6月21日 20時

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