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「ロウソクの炎見てると眠くなるって言うじゃん。何分の1のなんとかって」
「Ｆ分の1の揺らぎ？」
「あー、そうそれ。
‥俺はさ、これすぐ消えちゃうんだよな、いつ消えんのかな、とか考えちゃって、じゃあもう自分で消すかって思うから、眠くなるとかないんだよね。
人の声聞いてたほうが落ち着く。
YouTubeとかで催眠動画聞く時あるけど、あんま気に入った声の人居なくて‥
Aの声聞いてたほうがいいな。
俺にとってのなんとか分の1の揺らぎは、Aの声かも」
「こんなガラガラ声が？！」
「確かにハスキーだけど、落ち着く声だよ。
柔らかくて‥掠れてて‥甘くて」
「そんなこと初めて言われた‥」
「俺変わってる？笑」
「そうだと思う‥」
「でも、まあいいじゃん。
世界中の人が違うって言っても、俺にとっては落ち着く、いい声だから」
「‥子守唄でも歌おうか？」
照れ隠しの冗談半分で言ったのに、
嶺亜くんは「ん‥」と言ってベッドに横になって目を閉じた。
えっと‥ホントに歌ったほうがいいのかな‥？
何歌おう‥
とっさに思い浮かんだのは、小さい頃頃気に入っていた絵本の、黄色い小鳥が描いてあるページに載っていた歌だった。
ゆーりかごーのうーたを
カーナリアがうーたうよ
ねーんねーこねーんねーこ‥
ワンフレーズ歌い終わる前に嶺亜くんは寝息を立て始めた。
もう寝ちゃった‥？
しばらくすると嶺亜くんは、ころん、と音がしそうな勢いで向きを変えてから呟いた。
「すげぇ、ふかふか‥」
ふかふか？寝言？
ふふ‥と笑って、嶺亜くんの寝顔を見守ってからアロマキャンドルの火をそっと消して、わたしも目を閉じた。
なるべく嶺亜くんが眠るのを邪魔しないように、ベッドの端っこで、身を縮めるようにしながら。
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りぷる(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます♡楽しみにしていただいてるとのお言葉、とても嬉しく舞い上がっています（照）拙いお話ですがまた読んでいただけると嬉しいです！ (6月28日 2時) (
レス) id: fcab587f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - いつもお話楽しく拝見させていただいてます。毎回の更新が日々の楽しみです！これからも主様の素敵なお話読むことが出来ることを楽しみにしています(*^^*) (6月28日 0時) (レス) @page4 id: 90b9db811a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2023年6月21日 20時
