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TOMOAKI side
汐恩君が登校するようになって、
前みたいにみんなでいることが多くなった。
Aちゃんのおばあちゃんの家で、2人の送別会もした。
たくさん笑って、おかしなことして、
今にも壊れそうなくらい繊細な青春という一瞬を噛み締めた。
純喜は泣くし、それみてみんな笑うけど、ヤスポンも泣いて
本「本当、色々あったけど、2人が来てくれて最高に楽しかった!」
「やすぽんー!!最高!泣けそう!」
本「って言って泣かないじゃん」
鶴「…俺は、」
…
鶴「ほんまにAにしか興味ないし、それで勢いでここまで出て来たけど」
鶴「この5人に会えて、よかったなって思います。」
鶴「仲良くしてくれて、ありがとう」
そう、汐恩君は今まで見たことないくらい爽やかな笑顔を見せた。
不器用だけど、きっと、汐恩君はこうゆうこなんだろう。
奨君は、どうするのだろうか。
Aちゃんは、今、奨君をどう思っているのだろうか。
一度終わってるけど、奨君はまだ諦めてないから。
2人が仲良さそうに話してるの見て、汐恩君が拗ねて
それを純喜が宥めてるけど、優さんはなんでそんな心配そうなの?
汐恩君はいつもより怖いけど、前みたいなんかじゃない。
何かが変わった。 一体何が…
Aちゃんは、本当にAちゃんの都合で戻るの?
結局、モヤモヤは無くならないまま、その日がきた。
きっと何も知らない高校生の僕は、こうやってかんぐりたいだけ
そう思うことにしたんだ。
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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時