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youside
安「…奨くんが、Aちゃんを??」
「そう、なんかほんまに最近そうゆう風にしか思われへんねやんか」
私が最近思うこと。
私は奨くんに嫌われてるような気がする。
「…正直あんま話してくれへんし、めっちゃ悲しくて…うん、なんかな、どうしたらええんか分からん」
安「いやいやいやいやいや、んなわけないじゃないですか!笑」
「ええ嘘やん…」
安「A先輩でーじ奨くんのこと好きっすね」ニヤ
「安藤様口止め料は何がいいですか??アイスですか?」
なんとなく雰囲気が気になってて
優しいし、反対なのに家まで送ってくれたし
すごく気をつかってくれて、笑顔がすごく元気で。
この前の勉強会が決定的瞬間ってのがあって
美しすぎてドキドキが止まらなかって、
電話かかってきたフリして外出て
近くの公園で落ち着こう思ったら
買い物帰りのともくんと会って少し話した。
あんま話しすぎるとアレやったから10分くらいで解散したんやけど、その日の夜電話してずっと恋バナしてた。
安藤様は近所のお姉さんが実は好きらしくて
その話も漫画なん?ってくらいすごい話やったから
また話…安「しませんよ??、」
安「何のために花火と明日の朝ごはんの用意を買いに来たんですか」
「はい、奨くんと仲良くなるためです。」
本当は明日の食材の買い出しだったんだけど
ともくんが荷物持ち名乗り出てくれて
2人で買い物に来た。
安藤様は発言も行動も顔も性格も全てが男前なので
安藤様になかなか振り向かないお姉さんは
イケメンにとんでもない免疫をもっているのか?
まぁそれは置いておいて、
少しでも話すきっかけが欲しくて、考え抜いた末
花火をしようとなった。
恋愛の話だったり、たわいもない話をする帰り道
「なんか、夕方の堤防沿い歩くのエモいね」
安「間違いないです。じゃ、エモいついでに。」
「ん?」
安「俺、A先輩が来てくれてほんとに学校生活楽しくなったんです。毎回笑顔くれるから、気分上がるし、もちろん今までも楽しかったけど、それよりも楽しくなったし、みんな明るくなった」
安「なにより、人に一切話さなかった自分の恋愛話してみて、人に話してスッキリすることもあるんだなって気づけて。…人ってよりかは、A先輩じゃなきゃこんな気持ちにはなれなかったです。ありがと。」
「とも…泣いていいですか」
安「やめて」
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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時