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SHIONside
「ただの幼馴染やん」
『汐恩と付き合ってんの〜?』
『いやー?普通に幼馴染やで?』
『んなこといって〜幼馴染ってAにとっては…』
『大きい声出さんといてよ笑笑笑』
『汐恩好きなんや。せやなぁあの子あぁ見えてもモテるからねぇ…』
『A先輩は汐恩先輩のこと好きなんですか?』
『いや?灯里ちゃんの思ってる好きとは別かな。大事な幼馴染ってやつ。』
俺がいるところでもいない所でも、彼女は俺の事を
幼馴染の一言で片付ける。
今までは、恥ずかしがりながらも(大事な)ってつけてくれてるのは知ってて、でも、高校入って、あいつとAが出会って、(ただの)に変わって、
ここに来て、與那城と出会って、俺の事なんて1ミリも話してなかった。
それが、どんどんAが俺から離れるように思えて
お互い知り合う人が増えて、心って変わってゆくものだと言われてたけど、でも俺は変わってなくて
ずっと好きやのに上手く伝えられなくて、
気づいたらここまで拗れてた。
「幼馴染」
その言葉に取り憑かれた俺は、きっと悲しそうな顔、悔しそうな顔をしている。
自分でもわかる。Aが心配そうな顔するから
だから、まだ付け入る隙はあるんやって
思っている。
俺は最低や。
鶴「…寂しかってん。ほぼなんも言わずに、おらんくなったやんか。」
「…ごめん。」
「あんま言いたなかってん。汐恩に話してしまうと、寂しくなるもん。」
こうゆうって、分かってて、
俺はAの優しさに手を出す。
鶴「…ごめん、困らせて。」
「ううん。うちこそ…ごめんな」
俺が下を向けば君は柔らかい手で頭を撫でてくれるのは、昔から俺がこれをしてもらえれば嬉しそうな顔をするとAが知って、癖と化したものだ。
「…ぶっきらぼう」
鶴「うるさい」
「笑笑笑相変わらずやな笑笑笑 」
「大丈夫やで、汐恩」
「ずっと、うちにとって汐恩は特別やから」
ーーーーーーー
*プチ設定(?)
主人公であるAはご察しかとは思いますが
メンヘラ製造機です←
みんながみんなにそうという訳では無いので
上手く行けば大丈夫なのですが、
つるちゃん(妄想小説なので変なあだ名で呼びます)のように完全にアウトの子もいます。
きまちゃんは完全セーフですがAへの溺愛度は
親戚のおじさんなみです。
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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時