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youside
「ちょ…ほんまにっ…汐恩!!!」
どれだけ歩いたのかもわからず、ただ手を引かれて
まだ慣れない道だからここの景色も知らない、
自宅がここからだとどの道で行けるかもわからんところを、手を引かれてずっと歩いてた
ずっと汐恩不機嫌そうやし…ほんまに意味わからん
「なんなんほんまに?! 急に大阪から越してきたなんてもの信じられへんし、奨くんとも全然話させてくれへんし…手、痛いし、ここどこか分からへんし」
鶴「なんやねん話させてくれへんって、あいつのこと好きなんか」
「別にそんなんちゃうって!ただ仲良くなりたいやん!席隣やねんし!」
鶴「なんやねんそれそんなん男と仲良うせんでもええやんか。」
「ほんまなにゆーてんの?! そんなん汐恩に決められることとちゃうやんか」
「ただの幼馴染やんか。」
…いつも私は決まり文句のように言ってしまう言葉
これを言うと、いつも汐恩は悲しそうな顔をする
汐恩にとっての幼馴染ってそんなに特別じゃないから
あんな顔すると思うけど、
うちにとっては特別やし、幼馴染なんて枠はいるの
汐恩しかおらへんから、私にとっては結構
重い言葉なのに、
なんで悲しそうな顔をするのか
十何年経った今でも分からない。
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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時