刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

46.臭すぎますよね ページ49

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反射訓練を行う私は、カナヲちゃんと向かい合わせになる。


『お、御手柔らかに…』


静かな空気に耐えられなくなったので私は挨拶をする。だがカナヲちゃんはそれでもニコニコと微笑むだけで、やはり不思議な子だなと改めて思った。
よし、集中しないと。


アオイちゃんの「始め！！」という掛け声が聞こえたと共にカナヲちゃんの手が一瞬で湯のみに向かう。

そうはさせるか、と私も負けじと湯呑みを抑え、手をかけ、を繰り返す。


それを暫く続けていくうちに、カナヲちゃんにほんの一瞬隙が見えたのですぐさま湯呑みをバッと掴み湯呑みを持ち上げる。


やった！！と喜んだのも束の間、脳裏に先程の出来事がフラッシュバックする。


『(この薬湯、中々に臭い！！)』


それを思い出せば薬湯をかけるのは辞めておこうと思い、カナヲちゃんのおでこにコツンと湯呑みを当てた。

美少女に液体をぶっかけるなんて私には出来ない。
伊之助には出来ても、私には出来ないから！！


『あれっ、でもこれって薬湯かけなきゃダメなのかな？？？』


「いえ、かけるのも当てるのも同じですよ！！」

「凄い！病み上がりなのにカナヲ様に勝った！！」

なんてはしゃぐなほちゃん達。可愛いな。


「A、凄いな！！どうやったんだ！！？！」

「おい弱味噌！！！お前俺と戦え！！」

「えっ、凄いね！？この短期間で一体何があったの？？怖いんだけど！！」


炭治郎、伊之助、善逸の順にやや興奮気味に話しかけられた。

伊之助に至ってはもうこの勝負に対しての感想じゃない。なんだ戦えって通常運転だな。



『へへへっ』


ただ、素直に褒めてくれるので私も嫌な気持ちになる筈もなく気味の悪い笑みが零れる。


その後の全身訓練も同じく勝つことができ、全集中・常中の凄さを実感したのだった。

続編出来ましたぁぁぁぁあ→←45.カナヲちゃん

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