刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

45.カナヲちゃん ページ48

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続いて反射訓練、全身訓練を行っていく。
見た方が理解できるから。と、最初に炭治郎、善逸、伊之助の三人が実戦してくれる。


反射訓練では、なほちゃん達やアオイちゃんには勝ち星をあげ、いい感じだな三人共。なんて眺めていたら相手はカナヲちゃんに。先ずは炭治郎から。


ニコニコしながら何を考えているのかもわからない様子で炭治郎を見つめるカナヲちゃん。


『(あっ、この子相当強いな)』


心の中でそう呟いた。確証はないが見てれば分かるということで二人の勝負を目を離すことなくじっと見つめる。


掛け声が聞こえた刹那、カナヲちゃんは炭治郎に薬湯をぶっかける。


『はっや…』


思わず私は呟く。やはり強かった。ただ、私が目で追えない程の速さではないな。という事は理解した。


カナヲちゃんは全集中・常中を会得しているのだろう。

基本中の基本の技、か。

ふと「鬼殺隊士ならば出来て当然の技よ」と微笑む柚葉さんを思い出す。


まぁ私も会得したのだけれどね！？
と言っても結構最近だ。四週間位に、やっとの思いで会得した。
これが基本中の基本と言うのならば殆どの階級の隊士が基本以下なのか、と思い知らされたりもした。


そんなことを考えているうちに、続けて伊之助も善逸も負けていた。薬湯まみれ。


「では、Aさん。早速始めましょうか」


アオイちゃんに話しかけられ「はーい！」と元気に返事をし、私も手合わせしてもらう。


薬湯まみれになった三人の横を通り過ぎると、フワッと鼻が曲がるような匂いが。




薬湯くっさ！！！！



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