出会い ページ3
今日は始業式の為授業はなし。
午前で学校は終わり、帰り支度をしているとロボロが話しかけてくれた。
rb「A、学校の施設とかわかる？よかったら案内しよか？」
『いいの？』
私が問うとロボロはにかっと笑った…と思う。
なにせ面布で顔が見えないので推測するしかないが、声の感じからそうだと思えた。
rb「もっちろんやで！じゃあ早速―「おいロボロ！」」
ロボロの言葉を遮って誰かが彼を呼ぶ声が聞こえた。
見れば金髪のいかにも元気そうな男子が廊下の方から彼を呼んでいるのがわかった。
rb「あー…そっか今日行かないかんかったんや…。すまんなA。俺用事あったん忘れてて…」
『ううん、大丈夫。気遣ってくれてありがとう』
rb「…Aは他の女子とはちゃうねんな」
『？』
rb「何でもない！じゃあまた明日な！また時間のある時に案内するから！」
そう言ってロボロは金髪の子のところへと走っていった。
rb「そういえば今日大…は…。またトン…が…」
そんな彼らの会話が聞こえてきた。
そうして視線を自分の席に戻せば…何だかさっきから女子の視線が痛いような気がする。
とりあえず今日は帰ろう、と荷物を纏めて学校を出た。
さっきの刺すような視線は何だったんだろう。
考え事をしながら歩いていると、ふいに洋服店のショーウインドウに飾ってある服が目に留まった。
可愛い…でもこんなの私には似合わないな。
青を基調としたワンピース。
いかにも笑顔の可愛い女の子が着ていそうだ。
好きな服ではあるが、似合わないのが分かっているから大体買うのはスポーティーな感じの物ばかりだ。
…たまには、こんな服も着れたらいいのに。
ワンピースを着た自分を想像する。
やっぱり似合わない…気はしても、口角は上がっていた。
でも笑っているつもりでも、他人から見れば全然上がっていなくて無表情に見えるらしい。
ホント私の表情筋はどこへ行ってしまったのだろう。
…そんな事を思った時だった。
「こんにちは、そこの笑顔が素敵なお嬢さん。よかったら僕とお茶でもせーへん？」
『…え？』
どうして振り向いてしまったのかわからない。
他の人に私が笑っているところをちゃんと認識してもらえた事などなかった。
だから私の事を言っているんじゃないと、いつもなら思うはずなのに。
なぜかその声に反応してしまったのだ。
振り向いた先にいたのは―
同じ制服を着た、まるで吸い込まれてしまいそうな藍色の瞳の男子生徒だった―。
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます！ - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです！！ ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。！ 名前のところは狐闇時だけです！！ (7月29日 21時) (
レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！knさんは漸く思い出しました…先は長いですｗ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…！お気遣いありがとうございます＾＾ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな！ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月5日 20時
