図書室 ページ14
‐昼休み‐
大先生に連れられて屋上へとやってきた。
生徒の出入りはそんなに無い為ゆっくりするには穴場の場所なんだそうだ。
ひょっとしてここでサボったりもしているんだろうか…。
先に寄った購買で買ったお昼ご飯を開ける。
売っていた中で昼御飯に出来そうなのは多少のデザートとパン系ばかりだったが、パンの種類がなかなか多くて選ぶのは楽しかった。
今日はお茶とクリームパンと卵のサンドイッチだ。
ut「Aちゃん、帰りはどうする？たぶん生徒会の集まり言うても今日はそんなにかからんとは思うんやけど」
『じゃあちょっと待ってようかな。ちょうど図書室に行きたかったから』
ut「図書室？」
『我々国の事知りたくて本を借りようかなと』
ut「はえ〜、なるほどなあ。ん、わかった。それじゃ終わったら図書室に迎えに行くわ」
『うん』
そんな話や他愛もない話をしながら昼食を食べ終え私たちは教室に戻った。
元々本は好きだし、他にも色々面白い本がないか見てみようかな…。
ut「(…あれ？そう言えば今日の図書室って確か…)」
？？「(…うっかり屋上で寝とって誰か来たと思ったら大先生か。あの女誰やろ…？新しい彼女か？…まぁ俺には関係ないな)」
‐放課後‐
授業が終わるとロボロと大先生はすぐに生徒会室へ。
私も図書室へと向かった。
中に入ればきっちりと区分けされた本棚に沢山の本があり、一般の高校よりも蔵書量は多いんじゃないかと思う広さと量だった。
でもカウンターには誰もいない。
図書委員さんいないと本借りれないよね…待ってたらくるかな？
まだ始業式の翌日だし誰が委員やるのか決まってないとか……いや、うちのクラスは昨日決めたし違うよな…？
ちなみに私は何の委員にも属してはいない。
絶対やらなきゃいけないわけじゃなくてよかった…面倒だし。
とりあえずまずは本を探そうと歴史書のコーナーへ向かう。
日本の物や他の国の様々な歴史書が並ぶ中、私はお目当ての本を見つけたのだが…。
『と、取れない…』
ギリギリ背伸びして本の端に手が届くかどうかというくらいの位置にそれはあった。
こういう時に低目の背丈が恨めしい。
踏み台あるかな…と探しに行こうとした時だった。
スッと上から手が伸びて、私が取ろうとしていた本を引き出す。
は、背後に誰かいるのに気付かなかったとは…不覚。
「これですか？」
『あ、はい。ありがとうございま…』
そこにいたのは薄茶の髪に色素の薄い瞳の前世での仲間。
エーミールだった―。
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます！ - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです！！ ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。！ 名前のところは狐闇時だけです！！ (7月29日 21時) (
レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！knさんは漸く思い出しました…先は長いですｗ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…！お気遣いありがとうございます＾＾ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな！ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月5日 20時
