▽ ページ13
ut「やれやれ、ごめんなAちゃん。シャオちゃんも女子に囲まれて機嫌悪かったみたいで」
『うん、わかってるから大丈夫。…今度は自己紹介できるといいな』
ut「そやね。そんじゃ行こか」
そうして教室へと向かい、自分たちの席に着けば、ロボロが挨拶をしてくれた。
大先生は自分の席に着くなり女子に囲まれている。
rb「おはようさん、A。大先生と知り合いなん？」
『おはようロボロ。えっと…うん。前からの知り合いなんだ』
嘘は…言ってないよね。
前世からのとは言えないからなぁ。
rb「そうやったんか。てっきりもう誑かされたんかと思ったわ。でも朝大変だったんちゃう？」
『むしろ私が一緒だったから遠巻きにされてたよ。ロボロは大丈夫だった？』
rb「俺は今日は早めに来たから大丈夫や。…でもそれ、大丈夫なんか？」
大先生もロボロも心配してくれているのは恐らく女生徒たちからのやっかみとか嫉妬とかだろう。
こういう時の女って怖いからな。
『まぁ大丈夫だよ。…そう言えば、ロボロは普通だね』
rb「普通？」
『私をあの女子たちみたいな感じに見ないっていうか…』
rb「ああ…。何かわからんけどAはああいう女子たちとは違う気がしたんや。媚びるような視線もないし、俺らを見てもヘラヘラせえへんし」
あ、やっぱり笑ってないと思われてる。
まぁ彼女たちみたいな感じとは違うけど、今も少し笑ってる…つもりなんだけどなぁ。
まさか笑ってるように見えない事がいい意味に捉えられるとは思わなかった。
『ありがとロボロ』
rb「おん？何に対してのお礼かわからんけど…どう致しまして？」
それから私は未だ女生徒たちに囲まれている大先生に視線を移す。
『大先生、大変そうだね』
rb「あー…。まぁアイツは女子の扱いとか手慣れてるから大丈夫やろ」
『やっぱりタラシなんだ』
rb「まぁ周知の事実やな。Aもアイツに誑かされたらあかんで？」
『う、うん。気を付けるよ』
私は大先生の事をどう思っているんだろう。
同級生、友達、前世の仲間、大切な人。
全部当て嵌まっているけれど、そのどれとも違うものがある気がして仕方ない。
記憶が戻ればわかるのか、今の私は私として何か思う事があるのか…。
そんな事を考えていると、ロボロの周りにも女生徒が集まり始めていた。
やはりチラチラと嫉妬等の視線を向けられるがすぐに予鈴が鳴ったため彼女らも席に戻っていった。
我々国の事も知りたいし、放課後に図書室に行ってみようか。
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます！ - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです！！ ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。！ 名前のところは狐闇時だけです！！ (7月29日 21時) (
レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！knさんは漸く思い出しました…先は長いですｗ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…！お気遣いありがとうございます＾＾ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな！ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月5日 20時
