公子さんが本当にシスコン過ぎる

ごめん魈さま ページ42

『っはあ、大丈夫ですか魈さま！！』



現在戦闘中。魈さまが庇ってくれるから私は何も問題ないんだけど、魈さまは……業障の影響か少し苦しそうだ。



こんなことなら、連れて来なければ良かったな。


私がもっと他の言い訳をさっき思いついていたら…
いや、恥ずかしさを我慢していれば…

こんなことにはならなかったのだろうか。



幸い、流石仙人と言ったところか。
彼は遺跡守衛を倒すことには苦戦していなさそう。

でも……でも…



『魈さま、下がってください！やっぱり私が1人でやります！！』



「っ急にどうしたんだ…？」



『いややっぱ、私が引き受けた依頼だから私がやらないとなって』



絶対に魈さまが苦しそうだから、なんて言わない。

言ったら魈さま強がって戦い続けてしまいそうだから。



「お前1人で、倒せるのか？」



『……っ！でもっ！』



図星だ。明らかに私1人で倒せる量じゃない。

そもそも私はサポーターだ。こんな量の遺跡守衛、倒せる訳ないんだ。



だげど…魈さまの苦しんでるとこなんて見たくない。



「大丈夫だ。もう終わる」



『……』



そんな言葉に私は黙って唇を噛む。



確かにもうあと3体のところまで来た。どれも体力は半分。
魈さまなら倒せるだろう。



それでも……悔しい。

ここに魈さまを連れてきた自分が憎い。

役立たずな自分を今すぐにでも引っ叩きたい。



涙が出そうなのを我慢して、私は魈さまの回復に努める。






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文字数の関係で次行きます！


あとスカラマシュとの絡み、リクエスト頂いて頑張って書いてるんですけど、めちゃくちゃ難しくてちょっと先になりそうです。

無事で良かった→←私ってもしかして弱い？

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