私ってもしかして弱い? ページ41
『しょ、魈さま………あはは…こんにちは』
「ああ」
『……』
気まずい、すっごく気まずい。
しかしそんな私の気持ちはつゆ知らず、魈さまは口を開く。
「それで、何のようだ」
『…え、えっとお……』
言葉を行き詰まらせた私は、助けてという意味を込めて胡桃を見る。
怪訝そうな顔をする彼女。
「……?ああ!」
しかし察してくれたのか、彼女は声を上げる。
頼む胡桃、誤魔化してくれ!
そんな期待をするも、胡桃から出たのはこんな言葉。
「あのね仙人、Aは仙人に頭を撫でて欲しいらしいよ〜」
「………は?」
『うわあ!?!?ちょっと胡桃!?』
恐る恐る見ると、めちゃくちゃ眉間にしわを寄せている魈さま。
うわあ……どうすんのよこれぇ…
『ええっと、魈さま…?あの、気にしなくて良いですから…』
そりゃ撫でられたいけど??魈さまがやってくれる訳ないし?
とりあえずめちゃくちゃ恥ずかしいし?
しかし、何も答えない魈さま。
気まずくなって、私は別の話題を振る。
『そ、そんなことより魈さま?私冒険者協会から新しい依頼を受けてるんですよ、一緒に行きましょ!!さっき魈さま呼んだのはその用です!』
「え、ちょっとA!?」
そんな胡桃の言葉を無視して、私は魈さまの背中を押す。
『じゃあね、胡桃!!とりあえず行ってくるから!!』
「え、ええ〜」
ばいばい、と手を振る私。多分顔赤いけど、今はそんなこと言ってる暇はない。
『じゃあ魈さま、行きましょ!』
「あ、ああ」
魈さまは困惑してるけど、そんなの知ったことか。私は恥ずかしさで死にそうなんだよ!
________
_____
『……』
よく考えたら、2人きりだった。
馬鹿なの私、さっきより辛いよ!?
せめて胡桃連れてくるんだった…
『あの魈さま?ほんと、さっきの気にしなくていいんで…』
私は魈さまに声をかける。
「ああ」
魈さまはそう返事をするもどこか上の空って感じで。
そんなことを考えてるうちに、目的地に到着する。
『着きましたよ、魈さま……………は?』
私は驚きで目を見開く。
いやだってこんなんおかしい。
遺跡守衛が1体、2体、3体…………6体。
冒険者協会、ちょっと最近やばくない?こんなの死ねって言ってるようなもんじゃん。
しかし魈さまは…
「これを倒せばいいのか?」
『あ、はい』
なんか余裕そうなんだけど、怖。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 6ページ離月ではなく璃月ですよ (2023年3月24日 18時) (レス) @page6 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» うおおお!!ネタ切れだったので!!リクエストまじでありがとうございます!!!気合い入れて書きます!!続けてでもなんだろうが構いませんよ!コメントくれるだけで嬉しいです…! (2022年10月13日 23時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - 続けてリクエストすみません(泣スカラマシュと絡んで欲しいですワガママすいません (2022年10月13日 18時) (レス) @page37 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました〜 (2022年10月4日 22時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - ありがとうございます、尊かったです!萌死にするところでした (2022年10月4日 21時) (レス) @page26 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご祭り | 作成日時:2022年9月24日 23時