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眠ってる姿をよく見たい ページ28

『よーし、着いた〜!』



「爆炎樹は……眠ってるね」



『ふふ、私にかかればボコボコだよ。任せといて』



私達はいま、爆炎樹のいる崖の上にいる。



「おい、あまり前に出るな」



私が崖すれすれの場所にいると、魈さまが私を注意する。



『わ、魈さま心配してくれるんですか!?』



これは嬉しいかも。



しかしそれを否定する魈さま。



「違う。落ちても助けるのが面倒なだけだ」



『ってことは助けてくれる気あるってことですか!? へへ、嬉しいです』



「はぁ…」



ありゃ、ため息つかれちゃった。






んー爆炎樹の寝てる姿をもっと見たいな…。

もうちょっと前でも…………





私が足を前に踏み出した、その時だった。






ズルッ






『……っ! やっば…!』



「っおい!」



岩に生えていた苔に足を滑らせ、私の体は宙に投げ出された。



『しょ、魈さまっ!』



魈さまが私の手を伸ばしてくれたため、私も手を伸ばすも…



「…くっ」



空振り。



私の体は真っ逆さまに落ちていく。










どうしよう。




このまま落ちたら死ぬ、よね。
きっと助からない。

私はみんなみたいに運動神経がすごく良い訳じゃないし、うまく着地するなんて無理だ。


………みんながなんか叫んでる。



でも、何言ってるのか聞こえないや。



















あっれ、なんか、今までの記憶が蘇ってくる…。



走馬灯ってやつ、かな。




私はその記憶達に身を委ねる。










あ、この記憶…タルタリヤと話してる私だ。



こっちは…ヒルチャールに追っかけられてる時。



あれは岩王帝君が鍾離さんだったって知った時。



あっちは胡桃が私をからかってる時。








そして…これは…………魈さまに初めて会って、一目惚れ、した時。





『ふふ』



これから死ぬってのに、私の口からは笑いが溢れる。

なんだか胸がぎゅっと締め付けられるような、それでいて穏やかな気持ち。



すると私は、その中から1つの見覚えのない記憶を見つける。



あれ、この記憶って……何?



これは………誰かが、私に話しかけてる…?



一体、誰…?



もやがかっていてよく見えない。



しかし、私が詳しく見ようとした時、走馬灯は終わった。









我に帰った私は、地面を見る。



私の体は地面まであとちょっと。



どうしよう、落ちる________________



















「っはあ……! っ間に合って……良かっ、たっ…!」

ありがとう鍾離先生→←鍾離大好きマン



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宇琉夜ハル(プロフ) - 6ページ離月ではなく璃月ですよ (2023年3月24日 18時) (レス) @page6 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» うおおお!!ネタ切れだったので!!リクエストまじでありがとうございます!!!気合い入れて書きます!!続けてでもなんだろうが構いませんよ!コメントくれるだけで嬉しいです…! (2022年10月13日 23時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - 続けてリクエストすみません(泣スカラマシュと絡んで欲しいですワガママすいません (2022年10月13日 18時) (レス) @page37 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました〜 (2022年10月4日 22時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - ありがとうございます、尊かったです!萌死にするところでした (2022年10月4日 21時) (レス) @page26 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご祭り | 作成日時:2022年9月24日 23時

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