記憶がない ページ22
「あ、A起きた?」
『わわ!タルタリヤ!もう、びっくりさせないで!』
入ってきたのはタルタリヤ。昨日私が見た時には起きていたはずだけど…。
「ごめんごめん。帰るのがめんどくさくなってそのまま泊まっちゃった」
あはは、と笑う彼。
そして…
「それはそうと、昨日のAはすごかったね」
今一番聞きたくないことが知らされる。
『え、やっぱり私お酒飲んで……』
「すっごく可愛かったよ♡」
『あ”あ”あああ!!!』
くっそ、死にたい。
ていうかタルタリヤの言い方、少し意味深じゃない?
まさか……
『待ってタルタリヤ、…まさか私に……その、やばいこと…』
「あはは、そんなことする訳ないだろ?俺だって、弱った女性に手は出さないよ」
本当、なんだろうか。
でも彼の表情は嘘をついているようには見えない。
『………信じて…いいのね…?』
「ああ、もちろん」
どうにも彼は本当のことを言ってるみたい。
『………………はあぁ〜〜〜!!良かった…』
良かったよぉぉお!!
いやまあ、それが普通なんだけどさ。
「あ」
彼が声を上げる。
「そんなこと考えるってことは……もしかして、内心期待してたってことかな?」
『……はあ!!?んな訳ないじゃん!!』
家族でそんなこと期待する訳ない。
『あ、てかタルタリヤ…私、酔ってた時どんな感じだった…?大丈夫だった…?』
「え……ああ、ん〜……」
珍しくタルタリヤが言い淀んでいる。
「うーん、そうだなぁ……………すっごく無防備で、可愛かった…とだけ言っておこうかな。ハグする約束も守ってくれたしね!」
え、それって結構やばくない?
何したんだよ、私。
でもちょっと怖いから詳しくは聞かない。
絶対恥ずかしくて死んじゃう。
『全く、最悪だよ…』
「俺は最高だったけどね」
『うるさい』
………あ。
そういえば今日夜宴会あるじゃん。
どーしよ。
『ねー今日の宴会行く?』
「Aが行くなら行くよ」
うーん、どうしよっかな。
頭は痛いし体はだるいし行かなくてもいいんだけど。
思いっきりお酒を飲みたい。
昨日はちょっとしか飲めなかったし。
『じゃ、行く』
「了解。そうしよっか、お姫様♡」
そう言ってタルタリヤは私の手の甲にキスをする。
私ほんとにお姫様みたいじゃん。
そのあと迎えにきてくれました。優しいね。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 6ページ離月ではなく璃月ですよ (2023年3月24日 18時) (レス) @page6 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» うおおお!!ネタ切れだったので!!リクエストまじでありがとうございます!!!気合い入れて書きます!!続けてでもなんだろうが構いませんよ!コメントくれるだけで嬉しいです…! (2022年10月13日 23時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - 続けてリクエストすみません(泣スカラマシュと絡んで欲しいですワガママすいません (2022年10月13日 18時) (レス) @page37 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました〜 (2022年10月4日 22時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - ありがとうございます、尊かったです!萌死にするところでした (2022年10月4日 21時) (レス) @page26 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご祭り | 作成日時:2022年9月24日 23時