公子さんが本当にシスコン過ぎる

皿の魅力が分からないの？ ページ14

『…どうしたんだろう、タルタリヤ』





「……まあ、俺としてはむしろあれぐらいが普通だが」





『違うの、タルタリヤはもっと気持ち悪い感じで、うへへ〜って来るんですから！』





「ふむ、そう…なのか」





我ながらすごい失礼なこと言ってるなって思うけど、全くもって本当なんだからしょうがない。





ふと隣を見るとそこには幸せそうな顔をした魈さまと空になったお皿が。





『あ、魈さま食べ終わりました？……お皿はもちろん、私に任せてくださいねっ！』





「ああ、美味かったが…………いや、皿は自分でやるからいい」





待て待て待て、お皿を私に渡さない？

それはダメだ、許せない。





『いやいやいやそんなこと言わずにっ！魈さま、騒がしいの苦手なんですよねっ！？私が責任持って処理しますから！んも〜、任せちゃってくださいよぅ！』





もちろん、ここでいう「処理」というのは「捨てる」ということじゃない。

◯◯したり◯◯したりすることだ。






うへへ、想像しただけでよだれが。

いけないいけない。







……うーん、お皿、貰っちゃダメかなあ？

ぶっちゃけ杏仁豆腐あげた半分がそれ目的っていうか…





すると鍾離さんが口を開く。





「A…。お前、その皿で変なことする気だろう…。魈が好きなのは構わないが、あまり魈を困らせるなよ」





『え〜、ダメですか？』





うわあ、魈さまが汚物を見る目で私を見てる。
傷ついた。ぐすん。

そして私に向かって口を開く魈さま。





「はあ…駄目に決まっているだろう…。我の使った皿にそこまで価値はない」





『…えぇ、そんなことないですよ、絶対。……んん〜……まあ、そこまでダメって言うなら？今回は諦めますよぅ…』





うーん、なんかこれ以上言ったら魈さまの槍で引き裂かれそうだった。

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