【銀魂×約束のネバーランド】 雪の降っていたあの日

30私な理由 ページ33

銀時「お前、仕事はいいのか？」

「うー…。少し見回りしたあとに屯所に戻ります。ありがとうございます。」

傾いた日差しが頬に照りつけた。

神楽「あんな男だらけのむさ苦しい所になんか戻らないでいいアル！
いっそここに転職するネ！」

一瞬、反応してしまった。

「いや無理だよ。強くなりたいしね。」

そう言って私は玄関の戸を開けた。

新八「また来てくださいね。出来れば仕事中以外で。」

「……神楽ちゃん、ーーーかもね。」

私はそうして3人の見送りを受けながら万事屋を出た。



神楽「待つネA！今なんて…！
……銀ちゃ〜ん、新八〜、Aなんて言ったアルか？」

新八「ごめん、僕も聞き取れなかった…。」

銀時「ま、いいんじゃねぇか？
そんなに言いたいことなら俺達に背を向けて言わないだろ。気になるならまた聞けばいいじゃねぇか。」

神楽「それもそうアルか。銀ちゃん、私お腹空いたネ。」

銀時「お前さっきAから貰った酢昆布とケーキ完食しただろ。」



見廻りーなんもねぇー。

いや、昔はこういう言葉遣いなんか全然してなかったよ？

周りにいる人達によってもう口調とか性格とか悪くなってきた気がするぅ…。

もしエマ達に会えたときにこれが抜けなかったらどうしよ…。

んー。もういいでしょ。

そして、なんか諦め早くなったな…まるでレイじゃん。

「もうそろそろ、終えて帰ろうかな…。」

日は落ち、暗くなり始めていた。





「あ、桂。」

桂「む！真選組(カス)ではないか！」

屯所へ戻る途中に桂と出会った。

「本物のバカカス共と一緒にしないでよ。
あと、今あんたを捕まえる気はしないわ。」

桂「そう言って捕まえる気だな！
そうは行かんぞ！俺がそんな貧弱な罠に引っかかるものか！」

「別にそう思っててもいいけど。」

私は近かった団子屋に腰かけた。

「団子1つ。」

桂「お主、本当に俺を捕まえる気はないのだな…。」

そう言って桂は私の隣に座った。

「だからそう言ってるでしょ。あ、ありがとう。」

私は団子をペロリと食べた。

「あのさ、なんで桂は攘夷志士やってるの？」

我ながらシンプルで子供っぽい質問に少し恥ずかしくなる。

桂「何故…、俺はある人と約束したんだ。ただ天人や幕府を潰すのみ。お主…えっと…。」

「佐久夜 Aよ。名前言ってなかったわね。」

桂「ならAよ。お主も何故真選組をしているのだ？」

そんなこと単純なことだ。

A「それはーー。」

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