【銀魂×約束のネバーランド】 雪の降っていたあの日

13新たな敵 ページ15

ギルダ「ドン、ちょっとこっち手を貸して。」

ドン「えー。」

ギルダ「ほら早く！」

ドンとギルダが部屋から出ていった。

残ったのは私達4人だ。

ノーマン「やはりアレ(・・)を何とかしないと脱走は不可能だ。｣

ー発信器！

エマ「でもどうやって…。あれから身体中探したけど埋められた手術痕なんてどこにもなかったよ。」

ノーマン「服や靴にもね。」

レイ「俺もちょっと計算もしてみたけど、2015年当時じゃ多分現実不可能(フィクション)の代物。」

エマ「つまり？」

「仕組みを予想して、場所や壊し方を特定するのは困難ってこと？
それじゃ、ましてや鬼独自の技術ならお手上げだわ。」

ノーマン「確かに…。」

エマ「え、詰んでない？」

レイ「詰んでる。」

エマ(ダメじゃん!!)

あはは…レントゲンとかあったらいいのにね。

ノーマン「仕組みじゃなくても考えれば必ず策はあるはず。」

……ノーマン考えてんな…。

でも、ノーマンは壁に頭を当てた。

ノーマン「情報が足りなさすぎる…！」

レイ「それな。」

私は鉄格子の窓からママをみた。

「手詰ることが分かっていてーーの“余裕”なのかな…。」

ノーマン「あ、Aもそう思う？」

「ええ。」

エマは分かってないな…。

「ママよ。何か引っかからない？」

時間は有限

焦らせてボロを出させる作戦…

でも時間が有限なのはママも同じはず。

ノーマン「うまく言えないんだけど、回りくどいと言うか手ぬるいと言うか…。」

レイ「標的を探す必死さに欠ける？」

ノーマン「そう！」

「私達標的を分かっているならすぐに出荷するはずよ。」

一体ママは何を考えているの!?

ドン「おーい、サボんなよ最年長〜。」

エマ「ごめんごめん！」

「さっさと終わらせよう。」

ドン「あーこれまた明日も続くのかな〜。」




翌日……。
や、やられた!!

ママ「新しい妹キャロルよ。
そしてシスター・クローネ、ママのお手伝いに来てもらったの。」

エマ「お、大人…?」

レイ「それに赤ん坊が来るのもいつもより早いーー。」

大人が増えるなんて考えもしなかったわ…。

ママは全てを読んで…そして追い込んできた？

“だってみんなのママだもの”

エマの顔が強ばっている…。

「エマ、笑顔笑顔。」

私は小声で笑ってみせる。

クローネ「今日からここで一緒に暮らします。どうぞよろしく。」

……敵が増えた。

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