余命宣告12日目 ページ12
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「あれからどうですか？」
「特に体調に変わりはありませんよ。」
私は月に一度の定期検診に来ていた。薬は1ヶ月単位で出されるため、それを貰うついでみたいなものだ。初診からは1週間経っていた。
「本当に世間に公表しなくてもいいんですか？それに親御さんとかにも。」
「はい。私には家族は居ないので。事務所にも事務員が２,３人いる程度ですし。この事は私と先生だけの秘密にしてください。」
人の怪我を治せる個性はあれど、病気を治せる個性はまだ発現していない。なので初期癌は手術で治せても末期となれば延命治療をするだけになるのだ。
まだ見つかっていないだけで他の場所にも転移しているかもしれない。そう考えると、余計な心配はかけさせたくないので益々他の人には言えなくなる。
事務員の人たちにはある程度したら紹介状を書くので辞めてもらう。彼女達には酷な事だが仕方がない。
最近思いのほか轟くんと距離が近くなってしまった気がする。ダメだ。それだと失った時の悲しさが計り知れない。
彼は多分、私の事など何とも思っていない。でも私は違う。学生の頃から彼は憧れの存在だ。ヒーローに置いても。日常的にも。決して好きではない。
多分。
「じゃあ。また来月。」
「はい。ありがとうございました。」
診察室を後にした。病院のロビーへ行くと、指を包帯を覆った轟くんが居た。
「と、轟くん！？」
その声に反応してたくさんの人が私へ注目する。看護師さんから院内ではお静かに。とお咎めを食らう。すみません。と周りに謝って、轟くんの方へ近付いた。
「どうしたの？その指。」
「昨日勤務中にちょっとな。敵との対戦中に考え事してたら指だけやられちまった。」
彼はそう言うと苦笑いをした。その笑顔はなんだか痛々しくて、私は思わず顔を歪めた。その場の成り行きで隣に座る。
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
