よぉ三平、また会ったな。【刀剣乱舞】

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こんのすけの体は宙に浮く。
短い足をじたばたと動かすが、審神者は尻尾を掴む手を緩めず、自身の顔に近付けて言った。


審神者「だーかーらー。人の話聞けって何度言ったら分かるの」

こん「で、ですがしかし…」

審神者「前に何回もしたよねこんな話。A、ちょっとそれ貸して」


審神者はAの返事を待たずに包丁を手に取ると、こんのすけの顔にそれを突きつける。
刀剣男士達の顔がゆっくりと引きつっていくのが分かった。


審神者「はい、突然だけどクイズ。寿は何故平成に長期滞在してたんでしょうか？」

こん「…はい？」

審神者「これ含めて五問。一問間違えるごとに、ここ1本ずつ斬るから」


審神者は、包丁の柄でこんのすけの前脚と後脚、そして首元を軽くなぞった。
こんのすけは小刻みに震えながら叫ぶ。


こん「あ、東殿、話し合いましょう！謀反として東殿まで処罰されてしまいますよ！」

審神者「話し合おうって…今更何？遅いんだよもう。ほら、答えて」


こんのすけの恐怖がこちらにまで伝わってくる。
静かに怒りを表す審神者の握る包丁は、Aが持っている時より鋭く光っているように見えた。


こん「…り、旅行感覚？でしょうか？」

審神者「はずれ。勘違い政府の処罰を恐れてたから。第二問、寿が審神者になったのは何歳の時？」

こん「えーと…問題行動は十八歳まで続いていたということは…十七…いや、十六？」

審神者「はずれ。親の離婚で十歳から一人暮らしで審神者を押し付けられた。政府は知らなかったでしょ、そんなことも。第三問、寿の副業は？」


こんのすけは諦めたように、だらりと頭を下げた。


こん「…存じ上げません」

審神者「万屋のバイトと株主。第四問、寿が更生したのは何がきっかけ？」

こん「…」

審神者「僕達が寿の本丸に殴り込みに行ったこと」


これで、こんのすけの四肢は無くなることになったのだろうか。
審神者は最後に、こんのすけの尻尾を強く握って一息で言った。


審神者「第五問。何も知らないくせして現状を見ずに過去ばっかりほじくり返してくる政府の狐は今どうしてるでしょうか？」

こん「…東殿に、尾を掴みながら包丁を突き付けられて…おります…」

審神者「あ、やっと正解したねぇ。それじゃあ、四問不正解ってことで」


審神者の目の奥が怪しく光る。
審神者は包丁を握り直すと、こんのすけの前脚に包丁を添えた。





〜追記〜

自キャラだけどゲスい審神者すきです

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