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審神者「もしもし?珍しいね、いつもはメールなのに電話…」
審神者は、いつもの柔らかい声で電話に出た。
その声を遮るように寿が携帯端末に向かって叫ぶ。
寿「師匠!助けて下さい!平成に歴史修正主義者が!それに今六人で追っかけられてるんです!」
審神者「え?」
寿「お願いします!武器も何も無くて…!」
審神者「えっ、ちょっと待って、平成に時間遡行軍?いきなりそんなこと言われたって…今、目の前に…」
貴方「早く!マジで死ぬって!」
審神者は何かを言いかけて、口に出すのを止めた。
そして六人を落ち着かせるためか自分が冷静になるためか、ゆっくりとした口調でこちらに質問する。
審神者「…分かった。そこに近くに、人目につかない場所ある?」
鶴丸『ここの近く?』
A達は辺りを見回したが、生憎そこは住宅街。路地裏に行ったとしても窓から誰かに見られてしまう可能性が高い。
大倶利『多分無いぞ…そんな場所』
審神者「そっか…じゃあ、Aの家に行って。今からAの家に狭間作るから」
太鼓鐘『了解っ…!』
審神者「今そっちは何時何分?」
寿はちらりと画面を見て答えた。
寿「…っ、えーっと…三時十二分!」
審神者「分かった。急いで時間遡行軍探して、そこの時間に合わせて狭間作るね。時間差が出来ちゃうかもだけど…頑張るよ」
鶴丸『…はっ…頼むぜ、お師匠さん…!』
そこで通話は途切れた。
ツーツーと素っ気ない音を出す携帯端末を、寿は胸ポケットにしまい直した。
あとはAの家に向かうだけなのだが、六人の体力はほぼ削られている。この暑さに加えて長距離走だ。無理もない。
その間にも時間遡行軍との距離は縮まってゆく。
早く家に向かわなければ皆殺しだ。
もうしばらく走って六人の体力が限界を迎えた頃、やっとAの家に着いた。
Aは鍵を開けようとするが、焦りから中々開けることが出来ない。
やっとのことで鍵を穴に挿し、震える手を回すと小気味の良い音がした。
貴方「早く入って!」
Aは五人を先に家の中へ入れる。
五人が入り終わってから、自身も入って扉を閉めようとしたその時だった。
ガコン、と音がして、閉まる直前だった扉と壁の間に何かが挟まった。
嫌な予感は的中。
それは、時間遡行軍の短刀だった。
〜追記〜
っしゃあああああああああ受験終わりましたああああああ更新がんばりまあっすううううううううう″っげほっごほっおえっ←
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りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は…… グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 21時