31☆夢主視点☆ ページ41
貴方「おっっっも…」
太鼓鐘『頑張れ!あとちょっとだ!』
貴方「いやそれ言うくらいなら手伝え!男だろ!」
太鼓鐘『え〜。俺短刀と食い物より重いもん持ちたくない』
貴方「意味わかんないんだけど…!」
炎天下の中をよろよろと歩くAの腕には、大きな段ボール箱。
その中には500mlペットボトルのスポーツドリンクがぎっしりと入っている。
工事現場組のために購入したものだ。
太鼓鐘『応援はしてやるから!頑張れ!』
太鼓鐘はそう言いつつも、憎たらしそうにこちらを見てくるAの視線には耐え切れず、段ボール箱の下に手を入れて軽く持ち上げた。
Aは少々軽くなった段ボール箱を片腕に乗せて、額に浮かんでいる汗を拭う。
貴方「あー、遠…こういう時の道ほんと長い」
太鼓鐘『まあしょうがないよなー。けどもうちょいだぜもうちょい!ほら見えてきた』
貴方「いや分かってるから、あれうちだから」
そんなことを話しながら、二人はゆっくりと歩いていた。
しかし。
突然、太鼓鐘がびくりと反応して足を止めた。
太鼓鐘『…!』
貴方「ん?」
先程までほんのり赤かった太鼓鐘の顔から、血の気が引いていった。
幽霊に怯えた子供の様な目をして固まっている太鼓鐘に、Aは声を掛ける。
貴方「太鼓鐘?おーい?」
まさか熱中症で頭がやられたのか。
そう思いつつ、尋ねてみる。
貴方「何?大丈夫?なんかあった?」
太鼓鐘『…い、今、あそこに…』
そう言うと太鼓鐘は手を離して、家の前を素通りして駆け出した。
突然腕にかかった重さにAはつい段ボール箱を地面に落とす。
ただならぬ太鼓鐘の様子に、Aは段ボール箱を玄関の前まで運ぶと、慌てて太鼓鐘を追い掛け始めた。
貴方「ちょっと!待ってって!」
道の曲がり角の辺りで立ち止まった太鼓鐘の肩に手を置いて、息を整えるA。
貴方「ねえ、何いきなり…」
太鼓鐘『しっ』
そう尋ねようとしたAの口を、太鼓鐘は背中を向けたまま塞ぐ。
太鼓鐘は無言のまま、曲がり角の向こうにいるものを指差した。
塀から顔の半分を覗かせたAの目に映ったもの。
それは、刀剣を携えた時間遡行軍の群れだった。
〜追記〜
休憩がてら更新。
そして伏線回収。
あと今更ですが夢主の家族はいる設定でもいない設定でもないです。いるなら基本外出してる、いないならいない。その辺は各自の妄想で乗り切っといてください(適当)
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りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は…… グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 21時