最初の晩餐 ページ9
壁に手を掛けている男の髪は暗い青色。
眼帯をしていてガタイが良く、かなり怖そうな風貌だった。
？「いたいた！二人とも、夕餉の支度が…って、あれ？ひょっとして新入りの子？」
しかしAを見るなり、ぱっと目を輝かせた。どうやらそこまでのワルではなさそうである。
男は自身の胸に手を当てて名乗った。
燭台切「僕は燭台切光忠。太刀だよ。君の名前は？」
この人なら大丈夫だ。
まだ二言しか話していないのに、Aの警戒心はほぼ無くなっていた。
貴方「私、A。えーっと…包丁…？」
此処には色々な刀剣がいるそうなので、名前と一緒に刀種を言うのは当たり前らしい。
名乗る事が恥ずかしくなるなんて、初めてではないだろうか？
案の定、燭台切と名乗った男は目を丸くして首を傾げた。
燭台切「…包丁…？」
審神者「あ、えーと！夕餉の用意出来たんだね？詳しい話は食事の時皆に話そう！大広間はこっちだよ！」
審神者は燭台切が聞き返す前に立ち上がり、半ば無理矢理Aを廊下に出すと居間へ早足で誘導した。
燭台切「…山姥切君、あの子…何者？」
燭台切の質問に、山姥切は答える事が出来ないのであった。
＊＊＊
居間は驚く程に賑やかだった。
いや、単純に人数が多過ぎると言うべきだろうか。
貴方「ここ何人集まるの…？」
審神者「四、五十人くらいかな」
料理の並んだ大きな机が五つ同じ方向に並べられ、その横には座布団が敷き詰められている。
で、その座布団の上にはこちらを興味津々で見つめる人達。
視線を感じつつも、とりあえず近くの座布団に座ると、両隣にはさっき障子戸を外した中の二人がいた。
秋田「…あ！先程は失礼しました…あの僕、短刀の秋田藤四郎って言います！」
片方の子が頭をこちらに向かって下げる。
所々癖っ毛のピンク色をした髪の毛、ぱっちりした瞳、ふっくらとした輪郭を見ると、女の子に見える。
それに続き、もう片方の子がこちらを向いて話し掛けてきた。
乱「こんばんは！ボクは乱藤四郎、短刀だよ！よろしく！君の名前は？」
こちらのロングヘアの子はフリルのスカートを履いているため、間違いなく女の子だと推測できる。
こやつらボクっ娘か…やるな…
全体的にロリータファッションを彷彿とさせる服は、細身で色白な身体によく似合っていた。
Aが乱の質問に答えようと口を開きかけた時、少し離れた所にいる審神者は大きめに手を叩いた。
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
