コレはアレ ページ42
席に着いて、主の挨拶と同時に箸を取った。
目の前にあるうどんは美味しそうなはず…なのだが、やはりあまり食べたくはない。
しかし箸をつけないというのも悪いので、食べられるだけ食べる事にする。
燭台切「ああああああっ…！」
光忠が叫んだ。加害者が出たのだろう。
山伏の特徴的な笑い声、山姥切の困ったような声、Aと大倶利伽羅の小声…
日常音のはずなのだが、今はそれに構っていられない。
むしろ耳障りだと思えてきた。
いつもは賑やかで楽しい食事なのに、こんなにも体に現れるものなのか？
額に冷や汗が滲み始める。
気持ちが悪い。
胃がぐるぐると嫌な音を立てる。
脂っこいものを押し込んだからだろうか？
鶴丸は、これはまずいと思ってゆっくり立ち上がった。
貴方「鶴丸？」
鶴丸「…ちと、席を外すぞ」
Aの声はあまり入ってこなかったが、適当に返事をして、早足で厠に向かう。
が。
鶴丸「…う」
急に目眩がして、鶴丸は壁に手をつき、座り込んでしまった。
目をぎゅっと瞑る。まるで廊下が回転しているようだ。
立ち上がろうにも体に力が入らない。
「鶴丸!?」
声が聞こえ、薄く目を開けると、そこにはAと大倶利伽羅がいた。
大倶利「おい、どうした。立てるか？」
大倶利伽羅が、普段はあまり見せない心配そうな顔をして言う。
もう吐き気はピークに達していた。
鶴丸「…吐き…そ…」
鶴丸はやっとのことで、喉からその言葉を絞り出す。
Aはそれを聞き取り、
貴方「ちょ、くりちゃん！トイレトイレ！」
大倶利「…くりちゃ…まあいい、持ち上げるぞ国永」
と、大倶利伽羅に鶴丸を厠まで運ぶように言った。
大倶利伽羅はなるべく振動が伝わらないよう、鶴丸を背負って厠へ走った。
厠の扉を開けて鶴丸を下ろすと二人は、胃の中身を吐き出す鶴丸の背中をさする。
鶴丸「…げほ、ごほっ…う…っ、…」
こんな姿を人様の前で晒すとは、我ながら情けない。
しかし。
体温上昇、
顔の紅潮、
目眩、
動悸、
頭痛、
吐き気。
こんなに症状があって、気付かなかった方がよっぽど情けなかった。
大倶利伽羅とAが後ろで『間違いないな…』『だよね…』と言っている。
これは恋なんかじゃない。
多分、風邪だ_________…
〜追記〜
言ったでしょう…恋愛はリクエストがあった時だけ書くと…←
嘔吐ネタが地雷でも私は責任を負いません。
…こんだけ下ネタ書いといて今更何を()
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
