カレーうどんのお約束 ページ40
Aが大広間の戸を開けると、そこにはもうほぼ全員が集まっていた。
貴方「おまたせー」
空いている座布団に、鶴丸の右隣になる形で座る。
審神者「皆揃ったかな？じゃあ、手を合わせて下さい！いただきます！」
まだ三回目なんだけど、早くもこの園児式挨拶に慣れた自分が悲しい。
アットホームな雰囲気のせいだ、きっとそう。
私は幼稚なんかじゃない。(某写し刀風)
とりあえず箸を手に取り、Aはうどんをすすり始めた。
相変わらず美味しい。この本丸に女がいれば胃袋がっつり掴んで惹かれてしまうだろう。
…え？私は女だろって？
何のことかちょっとよくわからない。
燭台切「ああああああっ…！」
するといきなり、向こう側に座る燭台切が力なく叫んだ。
絶望感あふれる燭台切の目線の先には、山姥切と山伏。
山伏「ぬ？燭台切殿、拙僧の顔に何かついておるか」
山姥切「違う、頼むからすすらないでくれ。兄弟どころか俺まで被害が…」
山伏は盛大にカレーうどんをすすったのであろう、山伏のヒラヒラ冠と山姥切の布に点々と染みが付いている。
ご愁傷様、燭台切。
シミ抜き頑張って。
手伝う気はさらさら無いけど応援はしてる。たぶん。
燭台切「あれ程言ったのに…あれ程っ…」
燭台切は二人の布の汚れを確認しながら、ふと鶴丸の方を見た。
何せ鶴丸は真っ白だ、カレーなんて付いたらひとたまりも無いだろう。
しかし鶴丸は、うどんを少しつまんではチマチマと口に運んでいる。
一応付く心配はないだろう。
しかしその様子を、Aの右隣に座る大倶利伽羅は、怪訝そうな顔をして眺めていた。
貴方「どうかした？カレーで母国思い出した？」
大倶利「誰が印度人だ」
ダレモソンナコトイッテナイヨー、ナマステー。
大倶利伽羅は小声で言った。
貴方「で、何かおかしい所でも？」
大倶利「いや…国永はいつもカレーうどんをすすり倒して、光忠を泣かせているはずだが」
確かにあの性格ならやりかねないが…
むしろ今の鶴丸は、服を汚すどころか一言も発しない。
すると、鶴丸が突然立ち上がった。
貴方「鶴丸？」
鶴丸「…ちと、席を外すぞ」
食事中にトイレか？ここの教育はどうなっているんだ？
貴方「腹でも下してるのかな？」
大倶利「知らん」
A達は放っておこうとした。
しかし次の瞬間、微かに、ガタンという音が鶴丸の行った方向から聞こえた。
二人は目配せすると、審神者の声を振り切って鶴丸の元へと向かった。
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
