江雪的即席嘘吐き ページ21
さて。
とりあえず、弟達に部屋がメチャクチャになったことを伝えなければ…
多分今なら大広間で他の刀剣男士とつるんでいるだろう。
そう思って大広間に足を進めると、意外なことに二人とは廊下で会った。
小夜「江雪兄様、僕たちの部屋辺りから凄い音しなかった？」
宗三「大広間に居たのですが、何やら聞きなれぬ騒音が…何かあったのでしょうか」
よっぽど威力が凄まじかったのだろう、どうやらあの音は大広間まで響き渡っていたらしい。
でも、新入りが無様に部屋へ突っ込んで来たなんて可哀想でさすがに言えない…
そう思った江雪は、
江雪「私の貧乏揺すりです」
と、とてつもなく雑な嘘をついた。
小夜「え、いや…そんな音じゃ」
江雪「貧乏揺すりです」
宗三「貧乏揺すりの規模とは程遠いような…」
江雪「貧乏揺すりです」
小夜「本当のこt「貧乏揺すりです」
ゴリ押しである。
しかし純粋な二人。
兄の言うことなら…と一応信じた。
江雪「とりあえず、部屋が凄いことになっているので片付けてしまいましょう」
凄いこと…
小夜と宗三は首を傾げつつも、兄の背中を追った。
＊＊＊
小夜と宗三は、文字通り目が点になった。
そりゃそうだろう。兄の貧乏揺すりで部屋が滅茶苦茶に散らかっているのだから。
小夜「かおす…だね」
宗三「小夜、そんな単語何処で覚えたんですか言ってごらんなさい」
部屋の一部分に衝撃が加わっただけで、どうやってここまで連鎖的に崩壊するのだろう…まさに奇跡である。
もうどこから手を付けて良いのか分からない。
江雪「…策を考えましょう」
江雪は罪悪感を感じつつ、座布団に腰を下ろした。
いつ二人に嘘がバレるのか…色々あり過ぎて胃がきりきりと痛んできた。
まあ、バレるまでそう時間はかからなかったのだが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 369人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
