34.誓いと贈り物 ページ34
別れたくない。好きだ。
そういう想いがサイドエフェクトによってふつふつと伝わってくる。
『秀…次っ…んっ…きい…てっ!』
自分より10センチ以上高い三輪の肩を押し、引き剥がした名前は少し呼吸が乱れている。
三輪「名前、頼む。お前が風間さんに特別な感情を持っていることも、風間さんがお前に対して同じような感情を持っていることも知っている。」
でも、俺を棄てるな、、、。
最後の言葉は、よく耳をすませないと聞こえないような声で、こんなに弱々しい三輪を初めて目にした。
『違うの、聞いて。
確かに、蒼也くんは好き。でもそれは、家族としてであって秀次に対する感情とは別物だよ!』
名前は三輪に抱きついた。
本当は抱きしめて、頭を撫でてやりたかったのだが、二人の身長差では、それは出来なかった。
『秀次、好きよ。ボーダーのみんなは大好きだけど、秀次だけは特別よ。
だから、これからは自分の贖罪のためじゃなくて、みんなを、秀次を守るために近界民と戦いたいの』
三輪「俺は…」
『わかってる。私のためじゃなくていい、お姉さんの仇でもなんでもいい。
でも、私からもお願いよ、死なないで』
三輪は返事の代わりに名前へキスをした。
首にヒンヤリとした感覚が走り、名前は首元を見る。
そこには綺麗なプレートのついたネックレスが光っていた。
三輪「お前の誕生日はお前が眠っている間に過ぎてしまったが、渡しておく。」
『ありがとう…。うれしいっ』
三輪「泣くな、笑え。愛してる名前」
『私も、愛してる』
2人はどちらからともなくキスをした。
-fin-
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rina214skt2(プロフ) - アイカさん» そうなんですか?!ダウンロードしてみます!ありがとうございます\(^o^)/ (2015年8月8日 13時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - rina214skt2さん» そうですね。いちいち上に行ってマイページ押さなくてもマイページ行けますから扱いやすいです (2015年8月8日 10時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» なるほど、、!アプリの方が読みやすいですか?? (2015年8月8日 10時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - rina214skt2さん» ですよね!(そうですよアプリありますよ。読み専&コメ専として使ってますね。 (2015年8月8日 4時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» 毎日愛でて暮らせますよね、、。笑やはり同一人物さんなのですね!だと思いました!アプリあるのですか?ダウンロードしようかな、 (2015年8月8日 4時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2015年8月4日 0時