25.不安定な未来、確かな未来 ページ25
三輪「なんで!なんであんたが付いていながらこんなことになった!風間さん!」
三輪は自分より幾分か低い風間の胸ぐらを掴み、ボーダー本部内の壁へと押し付けた。
風間「、、、さぃ。」
三輪「あんたは、名前のことよく知ってるんだろ?!よく見てたんだろ?!ならなぜ、」
風間「うるさい!!!」
風間がここまで大声を出したのを始めて聞いた気がする。
「それまでだ。三輪、お前も会議に参加しろ」
忍田直々に風間、三輪を会議に呼びつけに来た。
いや、ガラス窓の向こう、穏やかな表情で眠る名前を見に来たのかもしれない。
黙って忍田の後ろに続いて歩く風間と三輪の間には、どこか不穏な雰囲気が漂っていた。
忍田「待たせたな、各隊、遠征の報告を始めてくれ。」
そこには風間隊と冬島隊の面々、上層部そしてなぜか迅が立っていた。
風間は口を開き、遠征内容について語り始めた。
どうやら今回の遠征で、遠征艦が到着した国は、紛争地帯。内戦状態の国に到着したようだ。
2日の調査の末、内戦に負けを取っている側に交渉を試みるも決裂、すぐに勢力争いで優位に立っている側に交渉に行くも、またもや決裂し、戦わざるを経なくなったのだという。
風間「俺たちと争いの間も内戦は続いていて、煩わしくなったのか、相手はブラックトリガー使いを出してきた。」
上層部の面々は揃って「ブラックトリガー」という単語に反応する。
菊地原「そのブラックトリガーがまた厄介でさ、攻撃される度に、自分の思い出したくない過去とか嫌な記憶を呼び起こさせるっていうか」
ありゃないぜ〜〜と当真はおどけてみせる。
風間「冬島隊、歌川、菊地原を戦線から離脱させ、名前にも緊急脱出の指示を出しました。」
迅「風間さんは先に緊急脱出して、私は後からするから。て言われたんじゃない?」
今まで黙っていた迅が口を開く。
風間「…その通りだ」
三輪「迅、お前のサイドエフェクトは何を知っている!これから名前はどうなる」
迅「正直、名前の精神状態は壊滅的だ。
俺のサイドエフェクトには100以上の分岐が見える。
ただ、名前が目を覚ます時、側にいるのは風間さんだ。」
三輪と風間は目を見開く。
迅「風間さん。名前の側にいてやってよ。
そしたら目を覚ますはずだ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」
シンと静まり返った会議室で、三輪が舌打ちをして会議室を荒々しく出て行った。
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rina214skt2(プロフ) - アイカさん» そうなんですか?!ダウンロードしてみます!ありがとうございます\(^o^)/ (2015年8月8日 13時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - rina214skt2さん» そうですね。いちいち上に行ってマイページ押さなくてもマイページ行けますから扱いやすいです (2015年8月8日 10時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» なるほど、、!アプリの方が読みやすいですか?? (2015年8月8日 10時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - rina214skt2さん» ですよね!(そうですよアプリありますよ。読み専&コメ専として使ってますね。 (2015年8月8日 4時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» 毎日愛でて暮らせますよね、、。笑やはり同一人物さんなのですね!だと思いました!アプリあるのですか?ダウンロードしようかな、 (2015年8月8日 4時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2015年8月4日 0時