私と君とあの人。【三輪秀次】-完-

23.電話、嫌な予感 ページ23

名前が遠征に旅立ってからはや4日が経った。


学校の授業のあと、携帯を確認する三輪。
驚くことに着信が20数件入っている。


自隊のオペレーター月見からがほとんどで、数件は奈良坂からだった。


嫌な予感がした。





どちらの人物にかけ直すか数秒悩む。

ヴーヴー


その数秒の間に三輪の携帯が振動を始めた。
そこには、奈良坂透と表示される。



すぐさまスマホの画面に指をスライドさせて、通話を開始する。


奈良坂《やっと出た！三輪、すぐ本部へ来い！
さっき、緊急で門が開いて、遠征チームが帰省した。名前が。。》


最後まで聞かなかった。

通話を切ったかもわからないまま、三輪は携帯だけを持って教室を飛び出した。



後ろで、米屋と出水が何か言っていた気がするが、そんなのは無視で三輪は走り続けた。



出水「三輪、どうしたんだ？」

米屋「すごい血相だったぞ」


米屋の携帯が振動する。
表示は月見蓮からだった。


米屋「は〜〜い、米屋です」

月見《すぐに本部へ来て！遠征チームが帰省したわ》


米屋「は？！帰省は明後日のはずでしょ」

そう、この遠征は七日間を予定されていた。
出水も米屋の声を聞いて、ただ事じゃないことを悟った。



月見《落ち着いて聞いて、名前ちゃんが、、、》



米屋は目を見開いた。

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