私と君とあの人。【三輪秀次】-完-

14.他人に触れないで ページ14

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※R15


『ふっ、、ん、、』


これまで何度もキスはしたことがあった。
でもこんなに長くもなかったし、秀次は時折、私の唇を啄むようにする。


秀次は私の唇をペロリと舐める。
途端に自分に力が入るのがわかった。
秀次の服の胸辺りをギュっと握る。

そっと握った手の平が上から握られて、ゆっくりと離される。と思ったら、指を絡められて強く握られた。


いつもより優しく触れる秀次はどこか余裕そうで、こんなこと他の人にやったことあるのかな、なんて嫌な想像をした。


そんな、想像している暇なんて与えないというように、私の口内に秀次の舌が侵入してくる。



『ん、、や、』

自分から自分とは思えない声が出るたびに心とお腹らへんが熱くなって、その熱がドンドン顔に登ってきている、そんな感覚に囚われる。


どれくらい経っただろう。
1分くらいかもしれない、でももっと長かった気もする。
秀次は急に私の肩を掴み、ゆっくりと離した。



三輪「わるい。」

よく見ると、秀次の顔もなんだか赤い気がする。


『秀次、こんなこと他の人にもしてたの？』

三輪「、、、は？」

『だって、随分慣れてるから、、、』


秀次は私の肩から、腕、手となぞるようにするすると触れていく。
手の平に到達すると、優しく手を握られる。



三輪「はじめてだ、人を好きになるのも、こうやって触れるのも、だから、だからどうしていいかわからない。」


グイッと引き寄せられれば、私はもう秀次の腕の中だった。

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