感謝と短編 ページ32
皆さまこの作品を読んでいただきありがとうございます。
お陰様でランク26位を頂くことができました。
オリジナルでこういった順位を取るのは初めてで、本当に嬉しいです。
これからもこの小説をよろしくお願いいたします。
記念といいますか、1話完結の短編を書かせていただきます。お時間あれば是非どうぞ↓
*****
世の中、残酷なことばかりだ。
良いことが起こればそれはすぐに記憶の底へ消えていく。
悪いことがあればずっとずっと引き摺ってしまう。
案の定、自分もその例に当てはまる。
*
2年前
「君って警察とは程遠いよねぇ」
「どの辺がですか」
「ん?性格とか?正義感とか全然ないじゃないか」
「貴方に言われたくないです。小鳥遊さんの方が悪人面ですよ」
「顔のことは触れてないんだけどなぁ、僕。」
読めないこの男は、小鳥遊伊月。
自分が所属している捜査一課の中でも腕の良い、理事官の役職についている。
「それにしても惠くん、彼女さんとはどういった様子なの?」
「様子って何です。仕事の方なら順調ですよ」
「そうじゃなくてさぁ。どこまでやったのかなぁってね?」
「どうでしょうね。もうあらかた鑑識の仕事には慣れたみたいですけど」
事務の作業をしながら流すが、この男が本当に性格が悪いと身に染みて感じる。
「うん、やっぱり君って警察とは程遠いや」
「もう一度言いますけど、あんたの方がよっぽどですよ」
*
「おい、聞いたか?銃刀法解除令の話」
「ああ。上の奴らは何考えてるんだか…」
本当にそうだ。
普通の思考じゃこんな危険な法令出されるはずがない。
テロリストの横行で相当参っているのだろう。
「自分の身は自分で守れってね。警察の尊厳がなくなるのも時間の問題かもねぇ」
「どこからともなく現れるのやめてください」
「それにしても君、警察辞めるってホント?」
「……」
黙り込んだのは肯定の意だった。
それでもこの人は絶対に、俺を止めない。
「悟さんなら大丈夫だよ、もうすぐ退院できるって。」
「もう会う気はないので、大丈夫ですよ」
「まぁ良いや。けど辞めたらさぁ、仕事ないんじゃない?」
ピッ、と差し出してきたそのメモを、受け取るかどうか躊躇う。
「君の再就職先。セイソのアカリンゴなんてどうかな?」
「……は?」
*****
小鳥遊伊月(タカナシ イツキ)
警視庁捜査一課 理事官
(2年前から現在まで)
糸目、薄い茶髪
惠の元上司
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リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - イゼッタさん» コメントありがとうございます!pixiv、やってるんですけど完全に見る専なので…w別垢を作ったらやってみようかなぁと思います!ご提案ありがとうございます! (2018年7月14日 18時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - この作品、とても良いのでpixivであげてみては? (2018年7月9日 13時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - リナ@オリジナル小説垢さん» いえ!こちらこそ受け取って頂けて嬉しいです! 相棒を続ける内に結弦君のSがうつっていったらこんな感じかなぁなんて思いながら描きました(*´∇`*) 作品に貼っていただけるとは……感謝です! それでは(^-^)/ (2018年6月30日 16時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - 柳さん» わー!本当にありがとうございます!!カッコいい…!そう言っていただけるととても励みになります…!画像、作品内で貼らせていただきますね! (2018年6月30日 11時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/f/7/b/f7b5dc0fea6a4df1dd9bff02e3179e80.jpg これで見られますかね? 画像が、見られない場合は言って頂けると幸いです。 少しでもリナさんの応援になればと思います。 それではまた、読みに来ますね! (2018年6月29日 11時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2018年3月30日 11時