花になりたい彼女 (ページ40)

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33輪ページ40

「水力発電所！！作っちゃったよ…ゴイスーすぎでしょコレ千空ちゃん…！」

「ククク、お褒めの言葉ならこのクッソゴツい水車作ったクロム＆カセキのジジイにくれてやれ」

『2人とも凄い…これを思いついたクロムも作ったカセキの爺ちゃんも』

千空と私の言葉にクロムとカセキの爺ちゃんは涙を流しながら腕をガっと組んだ

千空はなかなかストレートに褒めてくれないから嬉しいよね

「つっても完成じゃねぇぞ。まだ肝心の電気がダラダラ垂れ流しっぱじゃねぇか……電気を貯めこむハコがいる…！！」

『…あ、バッテリー？』

「あぁ。お馴染み二面性女神のリューさんに鉛の板2枚漬け込むだけだ」

「リューさん？？あぁ硫酸ね…」

これをあと5台作るらしい

鬼畜だー…

そして皆で協力して残りのバッテリーを完成させた

銀狼が本当に貯まってるか疑って触った時はほんとにビックリした

ビリビリ感電したあと平然と立っていて少し引いたのは内緒

丈夫な体だなー…

「！てことはもうこの先ずーっとあの超～必死で金狼と回すグルグルやんなくていいってことぉ…？」

「！」

「あ"ぁ"一生な。言ったじゃねぇか動力の時代だってよ…！！」

「動力ばんざぁぁぁあい！！！」

銀狼はともかく金狼まですっっごい喜んでる…どんだけしんどいことさせてたの千空…

「楽するためじゃねぇぞ他にマンパワー回せるっつぅ話だ」

『…ツンデレ』

「…あ"？」

『ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾃﾞｽ』

結構距離あるし小声で言ったのになんで聞こえたの…！？

ジロリと見られたのでふいっと視線を逸らした

「戦闘員は訓練に集中出来るな！！」

キラァンとした笑みを浮かべるコハク

わぁ…金狼銀狼どんまい…

心の中でファイトーと思いながら千空の手伝いをしに行こうとすると掴まれた肩

『…ん？』

「何をしている！Aも立派な戦闘員ではないか！」

『え、え』

「数日前の氷月との戦い、見事だったぞ！！」

『え、や、でも…呆気なく捕まっちゃったし…』

「そのための訓練だ！！」

ひぃぃ…ご最も…

私はしぶしぶコハクに着いて行った

ああああ…地獄が始まる…