花になりたい彼女 (ページ32)

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30輪ページ32

科学王国でギュイーンという音が何度も響く

金狼と銀狼が頑張って次々とわたあめを作ってくれていた

「このわたあめは…！舌で溶けるフワフワ感、それでいて舌触りには適度なザラ目」

「だがな！綿にあるムラが味の調和を崩してるね～」

『でも美味しいよ？』

「くぅ…次はもっと頑張るよぅ…！……じゃないよ！！ノリツッコミしちゃったよ勢いにつられて！どうでもいいよわたあめの味の調和とか！！」

銀狼はよく見るシェフの帽子を叩きつけた

私も調和とか別にどうでもいいんだけどきっとちゃんとダメな理由があるんだろうな

「ノリツッコミって言葉伝わってたんだ…百物語にあったってこと？？」

「ふざけてやがんな～…あの親父」

なんて言う千空の頬にはさっき私がつけた紅葉が綺麗に色付いていた

そりゃあそうだ。見える所につける千空が悪い

ゲンさんが早めに見つけてくれててほんと良かったよ…

今は襟でなんとか隠してるけど

「わたあめにボコボコのムラができるなら＿肝心の金の細糸作りでもそうなっちゃうってことね」

『あ、なるほど』

「金ぶち込む本番前にムラの原因突き止めねぇとな」

「ヤベーわたあめでテストしといて良かったな！」

「相変わらずワシらギリギリのトライ＆エラーだの～」

ムラの原因をつきとめるため、また金狼銀狼にわたあめを作ってもらう

するとクロムが発見した

回す向きが反転する瞬間にどうしてもスピードが落ちてムラが出来るらしい

「どうにか減速無しでスムーズに出来ないか！？兄弟の絆的な何かで…」

『コハクってたまにとんでもないこと言うよね』

「あぁ、無茶を言うな…」

リームーリームーとゲンさんの真似をするとこれでもかと本人に頭を撫でられた

なんか日課になってる気が…気持ちいいからいいんだけどね

「(ん～Aちゃんの頭撫でる時毎回千空ちゃんの顔が怖いんだよね～…それも含めて楽しいから辞める気ないんだけど♪)」

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たまには番外編とかしたいんですけどリクエストないですか？

例えばAちゃんが幼児になっちゃった～、とかもしもAちゃんがゲンの彼女だったら～とか

いつでもお待ちしてます