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……女なのに、事務所に入って、女なのに、デビューして。
子供なのに年上のグループで。
男の子に、なりたくてなれへんくて。
真似して寄せて、でもやっぱりなられへんくて。
演じることは好きやけど、演技は本物にはならへん。
ニセモノだらけの私の人生。
その唯一の本物が、メンバーからの愛情やったとしたら。
「大事にしてもらってんねんな。安心したわ。
てことはあれやな、処女なんは周りの努力なんやな。
大事にされてるからなんやな」
なんか私の彼氏いない歴=年齢がいい話風で終わりそうや。
いや全然よくないけど。
なんも解決してへんけど。
「でも、あれやで。
Aちゃん、それに甘えてずるずるしとったら皆見切り付けて他に行ってまうで。
それにこの調子やと、うちの方が早うスーパーキュートな彼氏と、ゴールインしそうやな」
まずい。超まずい。
普段は女の子にモテたくて仕方ない。
だってジャニーズだもの。
でも、ニセモノの腕に抱かれてる間に置いてかれるんは嫌。
結果はどーであれ、もっと違う目で世界を見てみようかな。
……そんな決意をした時、既にミナは寝ていた……。
なんでや……。
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月11日 16時
