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*9ー9 ページ23

私には6つのセーフティハウスがある
坪戸に1つ、米花に3つ、アメリカに1つ、イギリスに1つである
海外の方はここ数年帰ってないが家賃だけは自動振り込みしてある状態だ

そしてなぜこんな事を話しているのかと言えば

「広っ、こんなとこに住んでたのね。あんた」
「なかなかいい場所だな」
「ゼロ?」
「すいません」

ゼロの運転する車が誤って本宅に来てしまったからである

空港から車で20分、最寄駅から50分のところに位置する本宅「ハウス」は
ほかのセーフティハウスよりも厳重に管理されている
顔認証はもちろん、金属探知機やX線検査など玄関に様々な探知機を設置している
さながら入国検査のような状態である

だからこそ、一見さんが銃火器を持っていると面倒なのだ

「と、言う事です。銃を没収します」
「断るわ」
「はい、これ。手榴弾は?」
「それが一番危ないと思うのだけど、レスリー」

ジョディは即答で却下
レスリーは拳銃2丁と手榴弾1個線光弾4つを袋に入れて預かった

もう、ジョディは知らん



まあ、ジョディが入った瞬間に警報が鳴ったのは当然と言えるだろう



「ほんとあの時のままだ……懐かしい」
「スピリタスはここに来たことがあるのか?」

諸々が片付きリビングで茶を飲む
こんなのほほんとしていていいのか若干不安だが
ジョディは大人しくなったし、明美さんはまだ目覚めないし、レスリーは感傷に浸ってるし
ゼロは本部と連絡とってていないし、椿さんは普通にお茶会してるしで
のほほんとせざる得ない状況だったのだ

そんな中、思い出すように呟いたスピリタスに秀一が聞き返した

「そういえば、前にAさんが言ってましたね。彼女が10歳まで一緒に住んでいたと」

入り口から公安案件が終わったのかゼロが出てきた
そういう情報は口を噤んで欲しいのだが…

「ほー?血縁関係は俺たちのみだと言ってなかったか?」
「「は?」」

ジョディとゼロの声がかぶった
仲良しかな(現実逃避)

「血縁関係って言っても本物かは分からないけどね
僕たち孤児だから」

レスリーがあっけらかんと言う

「孤児……まさかこの家は孤児院だったのか?」

ゼロがハッとしたように言って顔を上げる

それを面白そうに見ているレスリー




どう収拾をつければいいんだろう

*9ー10→←*9ー8



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わたしの聖域[my sanctuary ](プロフ) - 大好きです!更新再開を待ってます!!! (2021年12月15日 20時) (レス) id: 929f7c31cb (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです! (2021年8月27日 12時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!!!更新再開はあるのでしょうか?楽しみにしてます!頑張って下さい! (2021年7月8日 17時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - かやめちゃんさん» コメントありがとうございます!楽しいと言っていただけるととても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月26日 16時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
かやめちゃん(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます。これからも頑張って下さい! (2019年6月26日 0時) (レス) id: 5b17205ac0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年6月7日 15時

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