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数日後の朝
その日はいつも通りカラリと晴れた日で
いつも通りの穏やかな海だった

地平線の先から一隻のストライカーが水しぶきを上げてきた

私の大好きな匂いとともに…

フッと頰を緩めて腰をあげる
一番高い岩に登るとその姿がよく見えた

ストライカーが島の浜に停泊すればいっそ面白いくらいに慌てて彼は飛び降りた
弾丸くらいに勢いづいた体当たりを食らって一瞬よろめくが踏ん張って自分よりも背の高いエースを抱きとめる

「ばっかやろう。心配したんだぞ?」
「ん…ごめんね?」
「…ばーか」

耳元で聞こえる少し震えた声に胸が苦しくなって、背に回した手をトントンとあやすように叩いた
胸の中では謝罪が渦巻いているが、どうしても口にする事ができなかった

「怪我してねぇな?」

頰に手を添えられて顔を覗き込まれる
心配そうなその目にゆっくりと口は弧を描く

「大袈裟だよ?そっちこそ変わりない?」
「ああ」

答えながら肩口にグリグリと額を押し付けるエースに笑ってあやすように頭を撫でた
と、クイクイッと服の裾を引っ張られる
見ればシアンがコテンと首を傾げていた

「…エース、今から大事なこと言うね」
「?なんだ?」

ようやく目を挙げたエースから少し離れ、シアンを持ち上げた

「生き別れの妹がいた」





「…はぁぁぁあああああああああ!?」

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味噌 - どうなるんでしょうか!?気になりますね!! (2019年9月15日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - これからも頑張ってください〜 (2019年9月11日 6時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - アアアアア来るなとは、サッチの悲劇のことです。勘違いされていたらすみません・・・・ (2019年9月8日 17時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - はい!ぜひ!    アアアアア来るな・・・・ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 味噌さん» 長らくお待たせいたしました!あ、作品作ったんですね!暇がある時に見に行かせていただきます (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年8月4日 14時

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