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少し急いで海軍船を目指す
私が猫化しなくても軍艦を視認できる距離になると
彼方も私に気づいたみたいで蜂の巣を突いた騒ぎになっているようだった
なんだか面白い形をした船で、わんこの形をしていた

…ていうかめっちゃ強い気配すんだけど…。

空中に降り立つ
緊迫した空気の中男が一人でてきた
帽子を目深にかぶった男と犬の被り物をした壮年の男だ

「…10隻潰しが何の用じゃい」

重々しい声が鼓膜を揺らす
はて?そんな二つ名があったかな、と思いつつ片手に持っていたジョルノをポイッと投げ込む

「お小遣い稼ぎ。お金さえくれれば何もしないよ?9400万ベリーなんでしょ、そいつ」
「ぶはっ!海賊を目の前にした海軍が金を渡すわけないじゃろうが」
「なんかツボってるとこ悪いんだけど賞金首とってやったからお金ください」

ゆったりと甲板に降り立てば殺気が私に向けられる

「やめぃ、お前ら。こいつは今の所はなんもせん」

被り物の男が武器を下げさせる
話がわかるようで何よりだ

「金を渡せばさっさと帰るんじゃな?」
「まあね。渡さないなら別に相手するのも骨が折れそうな面子だから逃げる」
「そう上手くいくと本気で思ってんのかい。修行が足りんな」

被り物の男はいうや否や拳を放つ
すんでのところで避け翼を広げる
空中一回転する頃には破裂音とともに無数の弾丸が迫っていた。戰斧を引き抜き全ての弾を弾く
賞金は貰えないらしい

「…さすがに9億の首は取れんか」
「へぇ?9億にまで上がったのね
なんならこの船沈めてもう少し上げておこうかな」
「戯け、この若造が」

にやりと笑う男に口笛を吹く
戦場で笑えるのは強者のみ、とはよく言ったものだ

さて、銃弾が雨のようにこちらへ撃たれる中どう逃げようかと画策する
さすがにあの男に勝とうなんて最初から思っているわけではない
残念ながら力不足だ。殴られんの嫌いだし

銃弾を戰斧ではじいたり避けたりしながら海兵を観察する
うん、あのメガネの男の子にしよう
とん、と軽く空中を蹴って急降下し風を起こしながら再び甲板へと突っ込む
目的の少年を抱き上げた。この動きに反応した男の拳をギリッギリで避けまた空中へ舞出る。
拳が頰に掠って少し血が出た。あの拳は銃弾か何かか?

首に戰斧を添えれば引きつった悲鳴が少年から聞こえた
誰かが少年の名前を叫ぶ

「身代金の要請って事で賞金が欲しいんだけど」

にこりと笑えば少年がまた引きつった悲鳴をあげた

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味噌 - どうなるんでしょうか!?気になりますね!! (2019年9月15日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - これからも頑張ってください〜 (2019年9月11日 6時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - アアアアア来るなとは、サッチの悲劇のことです。勘違いされていたらすみません・・・・ (2019年9月8日 17時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - はい!ぜひ!    アアアアア来るな・・・・ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 味噌さん» 長らくお待たせいたしました!あ、作品作ったんですね!暇がある時に見に行かせていただきます (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年8月4日 14時

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