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「ったく、金もねぇってのに泊まろうってかい？」
「あー、うん。そうなるね」
「いくら久しぶりの客でもそりゃねぇよ」
「だよねー」
宿屋に入って初めて金がないことに気づいた私は宿屋の主人と話しながら苦笑いを浮かべた
そういえば騒ぎを聞いて慌てて部屋を飛び出してその流れで家を出てきたんだった
すごく忘れてた
落胆して肩を落としていると奥から気の強そうな女性が出てきた
「あんた、一晩だけだろ？」
「そうはいってもなぁ」
「いいじゃないの！それに最近は海賊が多いんだから
こんな可愛いお嬢さんはすぐに食われちまうよ」
「つってもなあ…あ、おい嬢ちゃん。給仕はできっかい？」
口調から見るに宿屋の主人の奥さんだろう
主人と奥さんは少し押し問答を繰り返した後、いいことを思いついたように私を見た
「給仕ってことはここ酒場と兼業？」
「おう！夜の方が繁盛すんだよ、うちは
どうだ？少し店を手伝うんだったら泊めてやってもいいぜ？」
「ちょいと！あんた！」
「いいだろ？働かざる者食うべからず、だぜ？」
ニヤリと笑うご主人にフッと笑みを漏らす
客に仕事させるなんて中々根性のあるご主人だ
「ふふっ分かった。引き受けよう
一晩よろしくお願いしますね」
「おう、礼きっちり働けよ？それまでは好きなように過ごしな
おい、案内してやってくれ」
くいっと親指で二階を指すご主人
「ったく、お嬢さん。ついといで」
ため息をつきつつ私の案内をしてくれる奥様はイケメンである
「お嬢さん！ビール3つ追加！」
「お嬢さん、こっちはポテトサラダ！」
「はーい！ご主人！ビール3、ポテトサラダだそうです！」
「はいよ！」
あれから数時間ほどベットの上で目を瞑り仮眠をした
ベットはふかふかでお日様の匂いがしてマジで寝そうになったが、奥さんの控えめな足音で目を覚ました
そこから顔を出した奥さんにシャツと短めのスカート、エプロンを手渡され着替えた
なんか高校の制服を思い出した
そして、最初のような怒涛の注文ぜめが始まったのだ
ぶっちゃけこの酒場二人だけで回してたとは信じられないほど忙しい
忙しすぎて能力をフルに使った
く、戦闘時以外使わないと思ってたのに…！
「…ありがとうございましたー…」
最後の客が去った時には海軍船10隻チャレンジした時よりも疲れてた気がする
…あん時は私が一番末っ子だったから若かった……。
思い出に浸りながらエプロンを奥様に返した
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味噌 - どうなるんでしょうか!?気になりますね！！ (2019年9月15日 22時) (
レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - これからも頑張ってください〜 (2019年9月11日 6時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - ｱｱｱｱｱ来るなとは、サッチの悲劇のことです。勘違いされていたらすみません････ (2019年9月8日 17時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - はい！ぜひ！ ｱｱｱｱｱ来るな････ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 味噌さん» 長らくお待たせいたしました！あ、作品作ったんですね！暇がある時に見に行かせていただきます (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年8月4日 14時
